エンジニア1人をファンにすることの価値 | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2011年8月10日水曜日

エンジニア1人をファンにすることの価値

エンジニア1人をファンにすることの価値はどのくらいあるのでしょうか?

エンジニア1人をファンにすることの価値

顧客としての生涯価値が高いエンジニア

専門性が高く最新のテクノロジーを学び続けるエンジニアの場合、会社がそのような優秀なエンジニアを手離すことは少ないし、もっと良い職場を求めて転職したとしても業界内での転職が多いでしょう。専門性の高い技術領域のエンジニアほどその傾向が強く、一度自社製品や技術のファンになってもらう価値が高いのです。いわゆるエンジニア1人の【顧客としての生涯価値】が非常に高い。

宣伝を軽視しがちな生産財メーカー

しかし、専門性の高い業界ほど宣伝は必要ないと考える企業が多いようです。たしかに専門性の高い技術領域ほど専門のエンジニアの数が貴重な存在で数も少ないことが多いのです。宣伝・広告に対し疑問を抱く企業が多いのも無理はありません。多くの場合、短期的に見ると採算に合わない宣伝・広告になります。たしかに人数の少ないターゲットに対して普通の広告宣伝を行うのはロスが多く費用対効果に疑問があります。

ギャップこそビジネスチャンス

だからこそ数少ないVIPエンジニアに効率的にコミュニケーションを取ることが、とても価値のあることになるのです。マス広告でない方法で濃密な関係を築くためのコミュニケーションをいち早く始めた企業が有利なことは言うまでもありません。例えば、ある企業ではテーマを絞った自社開催セミナーを長年続けており、テーマごとに専門の講師(大学教授や研究機関の研究員・企業のエンジニア)を招き地道なファン作りに取り組んでます。セミナー自体は直接収益には貢献しませんが、情報提供による顧客満足は確実にロイヤリティーを高めます。一見遠回りな戦略ですが、参入障壁が高く、いったん出来上がったロイヤリティーは長期的な利益をもたらす源泉です。

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