なぜ、わかっていても実行できないのか 知識を行動に変えるマネジメント | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2015年5月26日火曜日

なぜ、わかっていても実行できないのか 知識を行動に変えるマネジメント

おはようございます。
知っていることで満足せず、行動することは個人にとっても組織にとっても大切です。しかし、現実にはなかなか上手くいかないこともあるのではないでしょうか。今日は実行できない組織の原因と対策を明らかにする本を紹介したいと思います。その中で印象に残ったことを紹介します。

なぜ、わかっていても実行できないのか 知識を行動に変えるマネジメント


タイトル:なぜ、わかっていても実行できないのか 知識を行動に変えるマネジメント
著者:ジェフリー・フェファー, ロバート・I・サットン
発売日:2014/1/21
ジャンル:企業経営
ISBN-10:4532319234
ISBN-13:978-4532319236

個人でできることも書いてある

本書は実行できない組織について書かれた本ですが、個人が読んで役に立つことも書かれています。読み流してしまわずに個人レベルで変えられることはすぐ実行してみてはいかがでしょうか。(行動できない組織についての書評は他にいいものがあるのでこのブログではその部分は割愛します。)

「なぜできないのか」ではなく「どうすれば実行できるのか」

才能のある技術者を大切にすることで成功を収めた企業SASインスティチュートの事例で紹介されていました。なぜ同社の離職率が低いのか?同社に見学に来た人々には共通の反応があったのです。それは、「うちでは真似できない」というもの。せっかく学ぶために見学にきているのに、現実の反応はできないことの言い訳ばかり・・・それでは実行に移せません。大切なのは「なぜできないか」ではなく「どうすれば実行できるのか」への転換です。

斜に構えた発言はスマートに見える・・・という誘惑に負けない

批判的な発言は賢く、そしてポジティブな発言は少し軽薄に感じられがちです。前例のないことやシンプルなアイデアを提案するよりも、それらの欠陥探しをするほうが賢く見え、相手の評価を下げ、相対的に自分の評価が上がる・・・こんな態度は何も生みだしません。専門用語でステータスを誇示する行動も斜に構えた発言と似ています。複雑なアイデアを、複雑な用語で、複雑な文脈でしゃべる。必要以上に話を難しくし、高度な内容に思わせようとする姿勢も実行の妨げになります。難解=高度という思い込みがあるのかもしれません。

知識は実行しなければ価値がない

「知識は実行しなければ価値がない」この本の言いたいことはこれがすべてだと思います。いくらビジネス書を読んでもセミナーに参加してもその知識を現場に生かさなければ意味がないのです。言い古された言葉ですが、あなたは実践のためのABCを徹底してやっていますか?ここでいうABCとはあたりまえのことを(A)、バカみたいに(B)、ちゃんとやる。(C)のABCです。当たり前のことをバカみたいにちゃんとできているか?自問自答してみてはいかがでしょうか。

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