リスティングの検索クエリ分析でマンネリを打破 | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2015年5月25日月曜日

リスティングの検索クエリ分析でマンネリを打破

おはようございます。
あっという間に5月も残り少し。時間が過ぎるのが早く感じます。あせらず1つずつ取り組みます。こういう時こそ目の前の仕事だけに目を奪われず、地力をつけるための行動も大切ですね。

リスティングの検索クエリ分析でマンネリを打破


コンバージョン実績のあるキーワードに予算を集中

あるクライアントでの事例です。その会社はWebサイトですごく成果を出している会社でした。だから最初に過去のコンバージョンキーワード分析から取り掛かりました。そしてコンバージョン実績のあるキーワードに限られた予算を集中したのです。その結果、コンバージョン率、件数ともに向上。リスティングの予算効率は大幅にアップしました(当然の結果ですね)。しかし、この方法には欠点もあります。それはコンバージョンが増え成果に満足し、Webサイトの問題にまで気が回らなくなることです。

満足してしまいマンネリが続く

リスティングをまかせていただくようになりコンバージョンが増えたことで私もクライアントも満足してしまい、サイト改善がほとんど止まってしまいました。成果も出ているし、リスティングもコンバージョン実績のあるキーワードにしか広告していないのでやることがあまりないのです。(満足しているのでそう見えていただけなのですが・・・)運用効率も上げ止まり、マンネリが1年近く続いていたのです。

新商品につながるニーズを発見

そこで検索クエリの分析を行いました。ほとんどの登録キーワードは部分一致にしていたので1年間で溜まった約25,000のリスティングからの検索クエリを分析したのです。ビックキーワード系の部分一致で集められた検索クエリは膨大でそこから新しい顧客ニーズを拾うことができたのです。クライアントも気がついていない新しい用途や検索ユーザーの不安が浮かび上がってきたのです。なかには同業者も行っていない新しい提案につながるニーズも何点かありました。商品開発につながる可能性のある情報です。顧客ニーズにマッチした新商品を開発し、Webサイトで新たな提案を行ったうえでそのキーワードにリスティングをかければ新しい市場を開拓できるかもしれません。

新戦略に合わせWebサイトをリニューアル

新たに取り組むべき顧客ニーズ・新市場が見えてきたのです。それに合わせ製品開発を行いWebサイトもリニューアルしなければなりません。そして、リスティングも同様に再設計する必要があります。この案件では製品開発がこれからなので、Webサイトリニューアルとそれに伴うリスティングの設計変更はまだ先のことになりそうです。それでも部分一致での検索クエリの拡張のおかげで次の1手が見つかったのです。リスティングの予算効率一辺倒の運用であればコンバージョン実績のあるキーワードのみ完全一致にするのが理論上ベストです。しかし、それでは未知のニーズを知るすべがないのです。リスティングの部分一致には欠点もありますが、それ以上にメリットが大きいのです。

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