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知らないと損する除外キーワードの活用ポイント

おはようございます。
昨日はデータを集計していたのですが、作業手順をしっかり確認しなかったせいで手戻りが生じてしまいました。そのせいで10分近くロス。時間のない時こそ段取りや確認作業を怠らないようにしないといけないですね。備忘録として書いておきます。すごく地味に思えるかもしれませんが、そういうことに気をつけるようになって時間にゆとりが出て本来の仕事の質が上がっているように感じます。

知らないと損する除外キーワードの活用ポイント


そもそも除外キーワードって何?

除外キーワードを登録すれば的外れなキーワードに広告を出さないようにすることができます。例えばBtoB向けの電子顕微鏡のリスティングで「電子顕微鏡 おもちゃ」や「電子顕微鏡 夏の学校」のような検索パターンに広告を出さないようにするため”おもちゃ”や”学校”というキーワードを除外するのです。除外キーワードは無駄な宣伝費をなくすため、意図通りの広告に近づけるために役立つ機能です。

マッチタイプで適切に除外設定

除外キーワードはリスティングで登録するキーワード同様にマッチタイプを選ぶことができます。運用では適切なマッチタイプを選ぶことが大切です。上手くマッチタイプを選ばないと要領の良し悪しで除外効果と作業効率に大きな差が出ます。たしかにコツコツ除外キーワードを登録することは悪いことではありませんが、労力に見合った効果を上げるには適切なマッチタイプの選択が必要です。不適切なマッチタイプでの除外は、夏の校庭での草むしりのような空しい作業が続いてしまいます。

部分一致で効率的に除外設定

除外キーワードの登録は部分一致で行うことがもっとも効果的です。除外キーワードを使い慣れるまでは部分一致除外は「大事なクエリでの広告まで表示しなくなるんじゃないか?」と不安になりがちです。しかし、これが最も効率的で過不足なく除外できる方法です。その理由は除外キーワードの部分一致は、通常キーワードの絞り込み部分一致と同じだからです。だから部分一致除外をしても除外され過ぎず、ちょうど良い感じでキーワードの拡張を防ぐことができます。

完全一致での除外は工数アップにつながる

理論的には検索クエリをすべてチェックして、除外すべきキーワードを完全一致で一つ一つつぶすことも可能です。しかし、いつまで除外を続けても雑草のように次々と新しい除外キーワードが生まれキリがありません。

キャンペーンや広告グループ単位での除外をうまく使い分ける

除外キーワードにはキャンペーン単位で除外登録する場合と、広告グループ単位で除外登録する場合があり、使い分けが必要です。キャンペーン単位と部分一致では除外キーワード登録は少し意味合いが異なります。キャンペーン単位での除外キーワードは的外れなキーワードを登録し、集客したいキーワードに広告予算を集中させることが役割です。そして、広告グループでの除外キーワードの登録は、広告表示させたい広告グループのクエリが別の広告グループに表示されてしまうことを防ぐために使うのです。例えば、顕微鏡のキャンペーンで工業顕微鏡の広告グループの検索クエリを調べていたら、生物顕微鏡がらみの言葉に広告表示されている。生物顕微鏡の広告グループがあるのに・・・そういうケースがあるものです。その場合”生物”を広告グループ単位で除外キーワード登録して、本来広告を表示させるべき生物顕微鏡の広告グループで広告が表示されやすくするために使います。広告グループ単位での除外キーワードは広告効果を上げるためにも役立ちますが、アクセス解析をしやすいきれいなデータにするために気を配りたいテクニックです。

除外キーワードは対処療法、広告設計は根治療法

除外キーワードはリスティングに欠かせない重要な機能です。手間暇かけてコツコツキーワードの精度を上げていく積み重ねが大切です。しかし、除外キーワードによる対応は対処療法なのです。理想は広告設計による根治療法です。(現実には100%完全に意図通りキーワードをコントロールするのは難しいですが・・・)広告グループに明確なテーマ性を持たせ様々なニーズを持つキーワードを混在させないことです。一つの広告グループには類似性が高い少数のキーワードを登録することが基本です。そしてキーワードのテーマにあった広告文とリンク先を選定することが除外キーワードに頼る前にやるべきことです。広告設計が甘いと除外設定をいくらしてもイタチごっこになってしまい新たな拡張が止まりません。除外キーワードに精を出す前に広告設計の見直しが効果的なケースが多いように思います。

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