おはようございます。
製造業の現場で、ホームページの仕事を兼務している方にとって、日々の「判断」はつきものです。
「この改善案でいいのかな?」
「資料は作ったけど、根拠があいまい…」
そんなときに、自信を持って進められるようになるヒントがあります。それは「比較する目を持つこと」です。
比較ができると判断に自信がつく
アクセスデータ、営業数値、問い合わせ件数…。どれも単体で見ても「良い」「悪い」は判断しにくいものです。判断に長けている人は、「比べる基準」を必ず持っています。今回は、ホームページ運用にも活かせる「データ比較のコツ」をご紹介します。
判断力を高める!たった一つの原則
→ 時系列で比べる
「今だけ」ではなく、過去・現在・未来という時間軸で比べることで、数字の意味がクリアになります。
① 他社と比べる(ベンチマーク)
まずは現状把握。「うちは今どんな状態か?」を、問い合わせ数や訪問数などから正確に把握します。次に、他社と比べてみる。同業他社や競合のホームページ、展示会での反響、SNSの使い方などを参考にすると、自社の立ち位置が見えてきます。
🔸ポイント
現状把握は「漏れなく・抜けなく」
ベンチマークは目的別に複数でもOK(例:A社=集客力、B社=問い合わせ対応)
② 過去と比べる(時系列)
次は「過去」との比較。1ヶ月前、半年前、1年前とデータを比べて、変化の傾向を見ます。
例えば:
昨年同月と比べてアクセス数は増えているか?
問い合わせの質(内容・件数)に変化はあるか?
季節要因なども考慮しながら「前年同月比」などで見ると、判断しやすくなります。
③ 未来と比べる(目標)
目標設定も大事です。
「月間100件アクセスを目指す」など、目標と現状を比較することで、次の一手が見えてきます。ただし数字だけで「届いた・届かなかった」と評価するのでは不十分。「なぜ届いたのか?」「何が足りなかったのか?」を過去・現在の状況と照らし合わせて分析してこそ、本当の意味で次につながります。
データ比較の3つの型
判断のヒントになる「切り口」もご紹介します。
① ボリューム(量)
一番シンプルな比較。アクセス数、資料DL数、問い合わせ数など、絶対数で比べます。
🔸注意点
単位や桁の扱いは丁寧に。桁が違うと誤解を生みやすいです。
② 割合(構成比)
「全体の中で何がどれだけ占めているか?」を比較します。
たとえば:
問い合わせの中で「既存顧客」と「新規顧客」の割合
アクセスの中で「スマホユーザー」の比率
円グラフで比較すると変化が視覚的にわかりやすいです。
③ 推移(流れ)
アクセスや問い合わせ数の「流れ」を月ごとに追ってみましょう。
例えば:
3ヶ月前から少しずつ上がってきているのか?
一時的な増加か、継続的な傾向か?
折れ線グラフなどで可視化すると、現場にも説明しやすくなります。
最後に|判断力は「比較力」
「ホームページの改善案に自信がない…」
「数字を見ても、どう判断していいか分からない…」
そんなときは、まず比べることを意識してみてください。時系列、他社、目標――たったそれだけで、判断の視界がグッとクリアになります。現場で忙しい中、兼務でWeb運用を担っているあなたの味方になる、そんな“判断の武器”を少しずつ身につけていきましょう。