おはようございます。
生産財業界に長くお世話になり、身に沁みついた習慣があります。それは不景気な時こそ、営業のチャンスだということ。
不景気だからこそ、「攻め」の新規開拓を。
景気の波が不安定になると、多くの中小メーカーの経営者の方が「この先、どうなっていくのだろうか」と心配になりますよね。特に、長年お付き合いのある取引先からの受注が減る、価格競争が激しくなる…。そんな厳しい現実に直面している方も多いと思います。
でも、実は今こそが、新しい出会いやチャンスが眠るタイミングでもあるんです。
不景気=ピンチではなく、「変化の時」
世の中が不景気になると、大手企業も含めて、今までとは違うパートナーや仕入先を探し始めます。既存のやり方ではうまくいかなくなってきて、新しい風を求めている。つまり、中小企業が持つ“尖った技術”や“きめ細やかな対応力”が評価されやすくなるんです。
さらに、不景気の時期って、実は社内改革が進めやすい。組織の見直し、新しい営業体制づくり、マーケティングの再構築。今こそ、変えるならここだ、という好機です。
営業が苦手?それ、もったいないです!
「ウチは技術には自信あるけど、営業はちょっと苦手で…」
そう思っている経営者の方、とても多いです。でも、営業って“押し売り”じゃありません。むしろ、相手の悩みに寄り添い、「こうしたら、もっとよくなりますよ」と提案する行為。これは、技術者の考え方ととても似ています。
例えば、ある加工メーカーさん。これまでとはまったく違う分野の企業に声をかけてみたところ、相手が抱えていた技術的な課題にピタリとマッチして、あっさり受注に成功。話を聞いてみれば、「技術力はすごいのに、もっと早く知りたかった」と言われたそうです。
要は、「伝わっていなかった」だけなんです。
さあ、新規開拓を始めよう!4つのステップ
1. どこに届けたいかを明確にする
自社の技術が本当に役立つ業界・企業を具体的に絞り込みましょう。そう、「誰」に「何」を伝えるかです。
2. 情報発信を整える
強みをわかりやすく見せるパンフレットやWebサイトを整備。見える化が重要です。
3. 人とつながる場を活用する
展示会、商工会議所、業界団体などで新しい出会いのチャンスを増やしましょう。
4. 声を聞いて改善する
新規のお客様からのフィードバックをどんどん製品開発や営業トークに活かしていく。それが次の受注に繋がります。
最後に——今だからこそ、種まきの行動を
景気に左右されずに生き残る会社には、共通して「攻めの姿勢」があります。今の時代、待っているだけではチャンスは来ません。技術があるなら、それを“届ける力”を身につけるだけです。
あなたの会社の技術を必要としている人は、必ずいます。
その人に届くように、今、小さな一歩を踏み出してみてください。
それがやがて、大きな成果につながる日が必ず来ます。