Webサイトをまるごと英語や中国語にしない | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2012年1月23日月曜日

Webサイトをまるごと英語や中国語にしない

ここ数年ずっと製造業の海外進出が続き、大手から中小まで海外拠点を持つことも当たり前の風潮になりました。しかし、現実にはまだ海外進出しない中小製造業も多くいます。今年は例年以上に中小製造業の海外進出が多くなりそうな気がします。あなたもそう思いませんか?



海外からの引き合いが増えない

私のところにも英語や中国語のWebサイトの相談が昨年から増えてます。「英語でWebサイトを公開したいけどどのくらい費用がかかりますか」「中国語のWebサイトをつくりたいけど翻訳できますか?」海外市場でがんばらないといけない!!まずWebサイトくらい英語や中国語で公開しなければ・・・といった内容の相談が多いのです。日本語のものをそのまま翻訳しても多くの場合失敗します。Webサイトをまるごと翻訳すると費用が高くつき、公開までに時間もかかります。業務を兼任する担当者には、負担の大きなストレスのたまる仕事でもあります。そして苦労してWebサイトを公開しても、それだけでは海外ユーザーに見てもらうことはできません。取引のある現地日系企業など限られたユーザーがアクセスするくらいなのです。積極的に海外で宣伝してWebサイトを見てもらえたとしても市場ニーズが違うために良い結果が得られないことも考えられます。スタッフと予算に限りのある中小製造業には日本語のWebサイトをまるごと翻訳して公開する方法はあまり現実的ではないと私は考えます。海外市場で特に売りたい製品に絞って、英語や中国語のWebサイトを制作してはどうでしょうか。最低限の製品紹介ページと会社概要のみで始めるのです。これだと費用負担も少なく比較的短時間で公開できます。イニシャルコストを抑え、浮いた予算で広告を行うことをお勧めします。海外ユーザーにWebサイトを見てもらいアクセス解析しましょう。必要な情報が何か?ユーザーニーズは予想通りかどうか?把握した上で次の一手を打ったほうが成功の確率は高いと思います。

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