IHIに今も息づくシントーイズム 日本の「モノづくり」を元気にするために | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2012年4月21日土曜日

IHIに今も息づくシントーイズム 日本の「モノづくり」を元気にするために

「IHIに今も息づくシントーイズム」:原田武重著を読みました。



タイトル:IHIに今も息づくシントーイズム 日本の「モノづくり」を元気にするために
著者:原田武重
発売日:2012/3/1
ジャンル:
ISBN-10:4286116166
ISBN-13:978-4286116167

個人のノウハウを組織のものに

IHIのものづくりの伝統を学ぶのに役に立つ本です。NTTの初代社長を務めた真藤恒の語録をまとめており、設計を中心とした合理化精神が学べます。

  • 「企業人たる前に社会人たれ」
  • 「習い、利用し、改良して捨てる」
  • 「上司は道具として使え」
  • 「七十点でまずスタート、そして軌道修正」
  • 「設計に始まり設計に終わる」
  • 「ディセントラリゼーション(権限委譲)」

魅力的な教えが並びます。組織としてものづくりの競争力を高める思想が学べます。私は特に「パターンモジュール」という設計の方法論に惹かれました。固い設計、柔らかい設計とも呼ばれる設計の標準化の方法論です。個人の技術・経験を組織の技術・経験にするための思想です。ものづくりのみならず、他業種にも参考になる標準化の方法論だと思います。じっくり考えながら読まないと理解が浅くなると思ったので、私自身ゆっくり時間をかけて読ませて頂きました。ぜひ、設計に携わるエンジニアに読んで頂きたいと思います。

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