特注品メーカーのWebサイトが失敗する理由 | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2012年7月5日木曜日

特注品メーカーのWebサイトが失敗する理由

生産財メーカーは特注対応をウリにする企業がとても多いのです。特注対応は製品がなく宣伝が難い。だから引合いを待つことが多いように思います。今では生産財メーカーもWebサイトでのPRが当たり前になり、一部の特注品メーカーでも特注対応の相談が増えました。しかし全体としては成功する企業は少ないのが実情です。特注対応をウリにする多くのメーカーはWebサイトで新規ユーザーからの相談を頂くことに失敗してます。それはなぜでしょうか?


何でもご相談くださいでは相談できない

特注品はクライアントとの契約で守秘義務契約の関係や信頼関係がとても重要なので、情報の扱いに慎重です。その結果、相談できるか判断するのに必要な情報がWebサイトになく、チャンスを逃すのです。

『●●のことなら何でもご相談ください。特注対応します。』

こんな感じのWebサイトが多いのです。得意先の信頼を第一にしつつ、具体的に技術力や品質をどう伝えるか?ここがポイントです。うまくいく会社は【どのまで対応する】ということが明快です。

対応範囲は明確に

  • 受注エリアは?
  • 対応サイズは?
  • 最小ロットは?
  • 個人からの依頼は受けるのか?
  • どんな技術要素が強いのか?
  • 生産設備は?
  • 納期は?

自社で受ける仕事は何か?はっきりと伝えましょう。(お断りする仕事を明記するのもお勧めです。)Q&A形式でまとめてるのも有効です。自社の技術力をアピールするには実績は有効ですが、安易に実績を出すと機密情報の漏えいを不安視する可能性があるので慎重に対応する必要があります。どの程度の情報ならばいいのでしょうか?納入企業名は無理でも納入実績件数だけでも参考になります。エリア別に実績を見せるのもいい方法です。またストレートにどんな相談が欲しいのか?なるべく詳しく記事にまとめることも有効です。特注対応をするメーカーのWebサイトはまだまだ改善の余地が大きいので、ぜひ一度見直してはいかがでしょうか?

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