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加工業の営業にサンプルは必需品

金属や樹脂の加工業界では、発注先から図面をもらって仕事がはじまります。そして問題ないなら納期、価格をすり合わせて受注する流れです。多くの加工業では特定の企業の要求するものを中心に製造してます。製品の競争力が低下するにつれて、顧客からのコストダウン要求が激しくなり、利益がでにくい状況になります。

加工業の営業にサンプルは必需品


自社内でのコストダウンは限界かもしれません。限界までコストダウンすることは必要ですが、それだけで状況を乗り切るのは難しいのだと思います。なかには利益のでない仕事を断って収益を上げる会社もあります。積極的に展示会やWebサイトでPRを行い新規営業してるのです。しかし、積極的にPRして営業する前に必要なことがあります。それは自社の強みを理解することです。アピールポイントを固めることです。QCDを軸にどこに自社の強みがあるのか検討するのです。
  • コスト競争力
  • 加工精度
  • 納期対応力
  • 試作 or 量産品
  • 難削材など加工素材
  • 加工形状
  • 加工後の表面処理
  • 微小加工 or 大物加工
  • 対応エリア・・・・・・
これまでものづくりを続けてこれた企業には必ず強みがあります。それを見つけることがスタートです。そして強みが見つかったら、その強みを体現するサンプルを作るのです。そして、サンプルをWebサイトに掲載したり、展示会に出品したり、営業が持参してプレゼンに使い、加工技術を説明するのです。しかし、営業が苦手な加工業ではサンプルがないことが多く、図面をもらわないと手の打ちようがない会社が多くあります。また、優れた加工技術を持つ会社ほど発注元から加工例の公開がNGで、せっかくの技術力が生かせません。加工業の新規開拓にはサンプルは強力な武器になります。技術力をアピールするのには現物が一番です。

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