品質工学(タグチメソッド)をリスティングに応用する | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2013年7月13日土曜日

品質工学(タグチメソッド)をリスティングに応用する

ものづくりの業界で有名なタグチメソッド。Wikipediaのなかにある一文を紹介します。

「メーカー側(製造者)の損失」と「ユーザー側(顧客)の損失」の和をバランス良く小さくすることが、品質工学の目的である。(Wikipedia「品質工学」より)

品質工学(タグチメソッド)をリスティング広告に応用する

品質工学の考えはリスティングにも通る

「広告主の損失」と「検索ユーザーの損失」をいかに小さくするか?そのために品質工学の手法は応用できそうです。リスティングはすぐに簡単に始められることが魅力のひとつです。広告をして問題があればすぐに修正して改善できるのです。その魅力も捨てがたいのですが、出稿後の改善は製造現場での改善と似てます。広告をしてからその不具合を解決しようとしても手間と時間ばかりかかり対処療法に留まることが多いのです。リスティングは出稿前の広告設計が非常に重要です。市場動向・ユーザーニーズを考え、キーワードを選定します。キーワードが決まったらユーザーの立場に立って、ユーザーの求める情報をWebサイトに用意します。他のWebサイトよりも情報の量と質が上回ることが理想です。そしてキーワードとWebサイトを結び付けるために最適な広告文を考えるのです。(自社の強みを表現することも大切です。)リスティングの設計時に品質工学の考えが役立ちます。パラメータ設計、損失関数、SN比を応用して広告設計に役立てます。品質工学の対象は設計開発など上流部門です。リスティングもコンセプトや広告設計など上流部分で差別化を図ることが重要です。広告運用による差別化には限界があります。入札単価、予算配分など運用テクニックは大切ですが、もっと根本での対策が必要です。



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