リスティングを広告と考えない
『リスティング広告』という言葉に違和感を感じるようになりました。「広告」という言葉が入るために、狭い意味での費用対効果に意識が向かうように感じるのです。
リスティングの役割は本来Webサイトへのアクセスアップです。「広告」と考えるとそれがコンバージョン獲得になってしまうのです。コンバージョン獲得はWebマーケティング全体で達成すべきものです。リスティングの役割はWebサイトへのアクセスアップです。これを混同するとリスティング経由でのコンバージョンに拘り、コンバージョンにつながらないキーワードの切り捨てや、コンバージョン達成したキーワードに偏った入札管理に陥ります。リスティングの良さはそれだけではありません。狙ったキーワード(≒ユーザーニーズ)からアクセスしてもらい、そのユーザーがWebサイトをどう回遊したか分析することで、Webサイトの課題を見つけ、改善につなげることです。さらにWebサイト改善だけにとどまらず、営業活動や製品開発、アフターフォローなどビジネス全体のヒントにすることです。そうした活動全体を通して、競争力を増すことが大切なのです。コンバージョンは市場動向やビジネス活動全体の結果、増減するものです。リスティングを「広告」だと考えると、どうしても広告効果を求め、それが間違ったコンバージョン主義?につながるような気がするのです。効果から考えると、リスティングは広告というよりもカンバンに近いと思います。「広告効果」と考えるか「カンバン効果」と考えるかで活用方法の幅が変わるかもしれません。
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