BtoBでは展示会で集めた名刺情報に許可を得ずメールマガジンを送る会社もありますが、個人的にはあまり賛成できません。お客様が自ら登録したもの以外は効果が薄く、場合によってはマイナスにさえなるからです。
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インターネットはユーザー主導
情報提供ではなく情報選択
メールマガジンは自分の意志で登録するのが基本
「1件でも商談に育てばラッキー」とマーケティング担当者は考えがちですが、顧客の側に立てば勝手に送りつけられるメールマガジンは有難いものではありません。送られる情報が役に立つものであればいいのですが、単なる売り込み情報だと敬遠されます。送り付けられたメールマガジンの反応率は自分から登録した時よりも悪くなります。表面的な発行部数にこだわっても意味がありません。勝手に送りつけて登録解除されたら、かえってマイナスです。メルマガのサンプルを見てもらって登録してもらわなければ長続きしません。登録解除の多いメールマガジンは行き詰ります。そうなってからでは遅いのです。読者にしつこくセールスするのはNG
メール配信システムを使うとメールマガジンの開封率やクリックされた記事がわかり貴重な情報を入手できます。しかし、その情報の扱いには繊細な気遣いが必要です。その情報を個人が特定できる形でセールスに利用したら大きなイメージダウンにつながりかねません。それらの情報はメールマガジンのコンテンツ改良に役立てるのが原則です。役に立つ情報提供を続けたことで相談を頂けるよう努力しましょう。逆にメールマガジン経由で資料がダウンロードされただけで何度も連絡すると嫌われる原因になるので注意が必要です。三方よしがメールマガジンの大原則
近江商人の商売観にも通じますが、やはり「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」がマーケティングでも大原則です。「売り手よし」だけになってないか?常に気を配り、「自社」「顧客」「市場(エンドユーザー)」すべてのメリットをバランスさせることが大切です。メールマガジンは登録も解除もユーザーが自分でいつでも決められるようにするべきです。「知らないうちに登録された」「解除ができない」はNGです。見返りばかりを求めればそれだけお客様は遠ざかると考えましょう。この記事もおすすめ
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