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江戸っ子1号に元気をもらいました

おはようございます。
火曜日から風邪をひいてましたが、テレビで「江戸っ子1号」を見て元気を頂けました。

江戸っ子1号に元気をもらいました

水深8,000mでの深海探査に挑戦

江戸っ子1号により深海で生物調査の可能性が広がりそうです。これまで深海での魚類が確認された世界記録は7,700mですが、江戸っ子1号の登場で8,000mでの魚類の生存が確認されるかもしれません。また深海の泥を採取することで資源調査にも役立ちそうです。深海底の堆積物の中に生息する微生物や菌類から新薬を開発したり、レアメタルなどの貴重な鉱物資源の探索に活用できると期待されてます。8,000mに及ぶ深海の調査は高価なものが多く、研究の障壁でしたが、安価な深海探査機の開発により、より多くの研究者が深海探査に挑戦できる環境が整いそうです。

深海探査の技術的課題

深海探査の開発を難しくするのは800気圧にも及ぶ水圧です。ガラスは圧縮には鉄鋼よりも強いのですが、水圧に耐えるためには、ガラスの厚みを均一にする精密なガラス加工が求められます。また装置の通信に、海水中でも電波を通すことのできる導電性ゴム冶具やガラス球に穴を開けなくても済むように地上の無線LANを活用するようです。このほかにも様々な技術的課題をクリアしているようです。
  • 錘の切り離し→海水中で金属に電気を通して電食作用や音波で信号を送り、電気信号に変換の活用
  • 機体の腐食防止→異種金属の接触面には必ずパッキンをいれる
  • ガラス球を支えるカバーのコストダウン、量産化→真空成形法の活用
  • ガラス球内部の結露対策→非接触充電装置の活用(ガラス球を開けて充電しないように)
  • 画像の補正→ガラスと海水の屈折率が違うため、画像が二重になるので、冶具を使って補正
*江戸っ子1号プロジェクト公式ウェブサイトより引用

下請け体質から提案型企業への挑戦

プロジェクトにかかわる杉野ゴム工業の社長がインタビューで、厳しい状況を打破するために下請け体質から提案型企業に変わるために深海探査機に挑戦したとおっしゃってました。中小企業同士の連携で各社の得意技術を集めて開発をされたのです。当初3億円と予想した開発費が2,000万円で開発でき、今後、深海探査にかかるコストを大幅に下げることにつながったのです。さらに改善を続ければもっと性能も上がりコストダウンも進むことでしょう。さらに深海探査装置市場のすそ野も広がると思います。

江戸っ子1号プロジェクト公式ウェブサイト

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