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Webの仕事に1日どのくらい時間を使えますか?

おはようございます。
昨日は2月13日に開催される「加工業がおさえるべき引き合いが集まるWebサイトの秘訣とは」のレジメを作りました。いつものことですが、開催直前まで何度も見直しを行いブラッシュアッ分かりやすく行動につながるセミナーを目指します。

Webの仕事に1日どのくらい時間を使えますか?

ツールやテクニックを追いかける時間がない

セミナーでも説明してますが、製造業は専任のWeb担当者が少なくそのため教科書的なWebサイトの改善手順ではWebサイトで成果を上げにくいこともあります。ましてや時間の限られた中で新しいツールやテクニックをマスターし、自社サイトに応用するのは至難の業です。

製造業のWeb担当は兼務が多い

Web担当と言えば総務部や営業部、技術部のパソコンに詳しい人が担当になるというケースが多くありました。いまではきちんと担当が決められるようになりましたが、それでも多くの場合Webの仕事は兼務でこなすのが普通です。

不具合の修繕と定期更新で手いっぱい

多くのWeb担当者は営業の合間や開発の合間にトピックスの更新、新製品の紹介、エラー箇所の修正など必要最低限の更新を行うケースが多いように感じます。そして取り組みたいアクセス解析やSEOやリスティング、さらにtwitterやfacebook・・・新しい手法にチャレンジしたくてもできないために成果が出せない例が後を絶ちません。

広告代理店やWeb制作会社に丸投げ

また反対にwebの仕事は難しいと外注に丸投げし、きれいにデザインされるものの、中身の薄いWebサイトで予算の割に成果の少ない事例も多くあります。アウトソーシングも有効な選択肢ですが、丸投げは失敗につながります。自社の製品の特長や事例、試験データをはじめとしたWebサイトのコンテンツは自分で考える必要があります。

Webデザインよりマーケティング戦略

生産財のWebサイトはデザインが優れるだけで引き合いが集まることはありません。引合いが集まりやすい作戦を考え実行することがきれいなデザインを作ることよりも重要です。

ツールばかりが増え続けるWebマーケティング

Webマーケティングの世界は変化が早く、どんどん新しいツールが開発されます。差別化戦略、市場分析、目標設定、Webサイト制作、Web集客、アクセス解析、ソーシャルメディア、それぞれで新しいツールが提案されます。そのためにやるべきことは多岐にわたります。その道のプロは日々学び続ける必要があります。しかし、兼務担当者が同じレベルのことをするのは難しいし、同じ努力をするならば本業(営業や技術や経理)に関するスキルアップを優先すべきです。

限られた時間で優先すべき基本の4つ

「ターゲット」「コンテンツ」「ゴール設定」「予算」この4つがWeb担当者が優先して考えるべきポイントです。Webデザインやテクニックよりも基本の4つを使って土台となるマーケティング戦略を立てるべきです。「ターゲット」「コンテンツ」「ゴール設定」「予算」。これがマーケティングの専門家でない兼務担当者がおさえるべき最低限のポイントなのです。

アウトソーシングも選択肢の一つ

兼務担当者は業務の効率化を図ることは当然として、アウトソーシングも一つの選択肢です。しかし、1つだけはアウトソーシングできないことがあります。それはコンテンツ。営業や技術そして経営者の理解と協力を得て自社の強みを伝えるコンテンツを考える必要があります。(文章を整えたり、インタビューして文章を書き起こすことはできますが)兼務担当者は限られた時間で自分にしかできないことに集中すべきです。

まとめ

製造業はWeb担当者はほとんどが兼務担当です。限られた時間を有効に使って成果を出すには専任担当者やプロと同じやり方をするのは非現実的です。選択と集中を行い自分にしかできないことに集中するのが成果を出す近道です。

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