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CPAの把握からはじめませんか?

おはようございます。
WebマーケティングでCPAを把握してより効率的に予算を使うにはコツがあります。それは一度ご縁があった見込客とのコミュニケーションを重ね信頼を高めていくことです。しかし、実際にはCPAを把握していないために場当たり的な施策や対応を繰り返すケースが散見されます。Webマーケティングに取り組むならCPAの把握から始めることがお勧めです。

CPAの把握からはじめませんか?

CPAとは

CPAはWebマーケティングで使われる指標です。
  • Cost Per Acquisition=顧客獲得単価
  • Cost Per Action=広告成果獲得単価
CPAにはこの2つがあります。Cost Per Actionはコンバージョン獲得単価と言い換えた方が分かりいいと思います。マーケティング活動の費用対効果を計測するうえで欠かすことのできない指標です。

BtoBにおけるCPAの注意点

生産財をはじめとした企業間取引ではWebサイトだけで契約が成立しないことが多いのが特徴です。だからCost Per Acquisition=顧客獲得単価を正確につかむのが難しく、Cost Per Action=広告成果獲得単価がよく使われます。このブログは製造業の中でも生産財のマーケティングをテーマにしているので、CPAはCost Per Actionを使うことにします。

CPAを把握に不可欠なアクセス解析

CPAを把握するにはマーケティング活動の結果を数値化する必要があります。Webサイトではアクセス解析の導入が不可欠です。製造業ではようやくアクセス解析の導入率が65%を超えてきたので約2/3の企業はクリアできています。しかし、それだけではCPAをつかむことはできません。アクセス解析を導入しても多くの製造業でWebサイトの目標=コンバージョンを決めていないのです。CPAを把握するにはコンバージョン設定を行わなければモニタリングは始まりません。

リアルな活動でも不可欠なCPA

展示会や雑誌・新聞広告、そしてダイレクトメールなどWeb以外のマーケティング活動でもCPAは不可欠です。展示会であれば、名刺獲得コストや商談獲得コストが代表的なCPAです。雑誌広告の場合は資料請求獲得単価、ダイレクトメールならレスポンス獲得単価です。経験的にはリアルな活動のCPAは把握され費用対効果を評価されている企業が多いように感じます。

問題を放置しない

リアルな活動でのCPAをしっかりモニタリングしているのにもかかわらず、本来モニタリングの簡単なWeb上でのCPAを把握しない(アクセス解析していない、もしくはコンバージョン設定していない)ケースが少なからずあるのです。Webがマーケティングの主要な役割を担うようになって時間が経つのに大きな問題がそのまま放置されているように見えてなりません。

まとめ

Webマーケティングの特徴は結果を数値化するのが簡単なことです。だから効果検証や改善がデータとして蓄積されのノウハウを溜めやすいのです。しかし、そのメリットを活かせていない企業が多いように思います。まずアクセス解析の導入、そしてWebサイトのゴール=コンバージョン設定、この2つは忘れずに行いましょう。



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