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マーケティングが苦手でもできる販促企画のチェック方法

おはようございます。
このところ、ブログの更新に手間取ることがあります。ほぼ毎日ブログを書き始めて3年。ネタがなくなったというよりも、バイオリズムのようなものだと思います。ネタがどんどん出てくる時期とネタに困る時期が一定の周期で繰り返されています。まあ、いつものことで慣れっこになりました。

マーケティングが苦手でもできる販促企画のチェック方法

販促企画のチェックはターゲットから

展示会、Webサイト、カタログ、広告、ダイレクトメールなど決裁を下すといってもマーケティングなんてよくわからない・・・こう感じた経験があるならターゲットをチェックすることをお勧めします。それはマーケティングの肝は「誰に」「何を伝えるかに」集約されるからです。ターゲット設定の甘い企画はリスクが高くコストを浪費する可能性が高くなります。それは費用が安くても変わりません。だからターゲットをチェックすることが大切なのです。

他社でも使えるターゲットか?

企画を受け取ったらターゲットが設定されているか確認してください。そして、想定したターゲットをライバル会社が使ってもそのまま使えるようだとターゲティングが甘い可能性が高いのです。このチェックなら5分もかかりません。それでいて的を射た判断とアドバイスができるのです。

ターゲティング失敗例


このようなターゲティングだと自社だけのターゲットにはなりません。

ターゲティング失敗例②
これでもまだ多くのライバルでも使えるターゲットです。自社の強みを最大限評価してくれそうなターゲットを考えなくては自社独自のターゲティングにはなりません。「こんなユーザーがいたら間違いなく自社を選ぶだろうな!」「コンペになる可能性は低いし、仮になっても負けないだろう」こう思えるようターゲットを設定すれば、営業やマーケティングがスムーズになります。多くの企業でターゲティングが業種や職種に留まって具体的な業務やシチュエーション、そして職務上の課題・悩みが考察されていないことがターゲティングを甘くしている原因だと思います。そこまで考えて初めてライバルとの比較に負けないポジショニングが役立つのです。そうして考えたターゲットは自社でしか使えないものになっているはずです。

自社の製品・技術を高く評価する人か?

ターゲティングとは自社製品・サービスに、より高い価値を見出す人を探すことです。限られた資源、人材、資金、時間をすべての顧客に使うことは困難です。だから、製品を市場に投入する際に、どの顧客層に的を絞るのか?自社製品・サービスにより高い価値を見出す人は誰か?仮説を立てるのです。自社でしか使えないターゲットができたら、そのユーザーは自社製品や技術に高い評価を出してくれるか?再確認してみましょう。そして、そんなユーザーは存在するのか?(どの位いるのか?)という視点でチェックします。

まとめ

マーケティングでは「誰に」「何を伝えるのか」が肝になります。だからターゲットをチェックすれば販促企画の良し悪しはすぐに判断できます。

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