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キーワードのニーズを深く理解する

おはようございます。
生産財のリスティングは一般的に専門性の高いキーワードに行うのが基本です。しかし的を絞ったキーワードは集客力が小さいのが弱点です。そこでビックキーワードを上手く活用してバランスよく集客することが必要になります。しかし、キーワードの背後にあるユーザーニーズを理解しないと、集客の費用対効果は上がらず、Webサイト改善につなげることもできません。


キーワードはユーザーニーズ

検索キーワードはユーザーニーズです。ユーザーがなぜそのキーワードで検索したのか?深く考えることが重要です。例えば「モーター」と検索した人はモーターに興味がある・・・そこで考えることを止めては、次に進めないのです。SEOやリスティング、そしてWebサイトの改善のために次に何をすべきか?それは検索キーワードの背後にあるニーズを深く考えることから始まります。検索する人には3つのニーズがあります。
「したい」キーワード
「知りたい」キーワード
「行きたい」キーワード
バズ部:SEOキーワードと三種類のユーザニーズより引用
とてもわかりやすく検索キーワードのニーズについてまとめているので、まだ読んでいない方は読まれることをお勧めします。これらのパターンを意識してキーワードのニーズを推測すると、ユーザーの気持ちをくみ取るのに役に立ちます。ユーザーが自社のサイトを目指して来てたのか?情報収集なのか?問合せや申込、購入など具体的な目的で来ているのか?イメージできるようになります。

掛け合わせキーワードに現れるニーズ

キーワードに現れるニーズは掛け合わせキーワードに現れます。ユーザーが何を求めているのか?何を基準に製品を選ぶのか?その切り口を掛け合わせキーワードから見つけるのです。例えばポンプ。
  • ポンプ 種類
  • ポンプ 構造
  • ポンプ メーカー
  • ポンプ 呼び水
  • ポンプ 圧力
  • ポンプ 荏原
  • ポンプ 空回り
  • ポンプ 効率
  • ポンプ 故障
  • ポンプ 吐出量
  • ポンプ トップランナー
  • ポンプ 粘度
  • ポンプ 排水
  • ポンプ 配管
  • ポンプ 販売・・・・・
これ以外にも非常に多くの掛け合わせキーワードがあります。これらの掛け合わせキーワードをグループに分けるとユーザーのニーズがよりイメージしやすくなります。価格に関係するグループ、性能に関係するグループ、トラブルに関するグループ・・・キーワードを分類してニーズを整理するのです。しかし、一見同じようなニーズに感じるキーワードでもより詳しく中身を見ると様々なニーズがあることが分かります。例えば「ポンプ メーカー」という検索にもさまざまなパターンが見られます。
  • ポンプ メーカー 大手
  • ポンプ メーカー シェア
  • ポンプ メーカー 一覧
  • ポンプ メーカー ランキング
  • ポンプ メーカー 大阪
  • ポンプ メーカー 広島・・・
同じ「ポンプ メーカー」というキーワードを検索していても、ユーザーが知りたいことにはいろんなパターンがあるのです。慎重にそしてより深くキーワードを読み込んでキーワードをグループ分けする必要があるのです。そしてもう少し深堀すれば見落とした提案の切り口や新たな市場を見つけるキッカケが得られることもあります。代替品からの切り替えや新用途を開拓することをイメージしてキーワードを展開するのです。

キーワードに現れないニーズ

たしかにキーワードはユーザーニーズです。しかし、検索キーワードに現れないユーザーニーズもあります。生産財でニーズに現れない典型的な例は、業界別のニーズです。自分の業界に合った製品を選びたい、実績が見たいというニーズがあってもそれらは検索キーワードに現れることは稀です。
  • ポンプ 半導体
  • ポンプ プラント
  • ポンプ 農業
  • ポンプ 化学
  • ポンプ 食品
  • ポンプ 土木・・・
こういった検索をするユーザーはほとんどいないのです。検索されないからニーズがないとは限らないのです。キーワードに現れないニーズを顕在化させるためにランディングページに工夫をして、次にどのページが見られているのか?調べることで見えないニーズを顕在化させるのです。キーワードに現れないニーズは多くあります。集客しながら調査するためのランディングページ活用も有意義だと思います。

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