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現場論:「非凡な現場」をつくる論理と実践

おはようございます。
9月から毎日の運動を続けて体調管理に気を使うようになり少し体重も減りいい感じで来ています。でもちょっと結果が出のでご褒美に好きなお酒を少し飲んで一息つくつもりが飲みすぎてしまいました・・・。でもブログは更新していつも通りのペースに戻したいと思います。

現場論:「非凡な現場」をつくる論理と実践


タイトル:現場論:「非凡な現場」をつくる論理と実践
著者:遠藤功
発売日:2014/10/24
ジャンル:
ISBN-10:4492557539
ISBN-13:978-4492557532

「現場」とは何か?

改めて現場って何?と考えるいいきっかけになった本です。現場好きの人にこそ好きで終わらせずにさらに深く考えるきっかけにするために読んで欲しい一冊です。

現場に潜む5つの性質

現場の特徴を5つにまとめているのですが、それを見てピンときたらこの本を買う価値はあると思います。(本書からそのまま抜粋します。)

  • 現在進行性

現場では何が今まさに行われており、物事が現在進行している。

  • 予測不可能性

現場では偶発的なことが起こる可能性が常にある。これからどうなるのか、何が起こるのかわからない。

  • 即興性

予測していなかったこと、偶発的なことに直面した時、人はその場で即興の反応をしなければならない。こうした即興的な行動が、また予測しなかった結果を産み出して、現場の様子は絶えず変化し続ける。

  • 具体性

現場は常に具体的である。特定の時に、特定の場所で、特定の人々が関わり合う。現場はどれも一回的であり、ひとつとして同じものがない。

  • 複雑性

さまざまな人や物や文脈が絡み合って成り立っているのが現場である。何が原因で何が結果かを明確に分離することが難しく、ひとつの事だけを抜き出して理解することは適当でない。

理論的なアプローチも忘れない

理論が大切なことは言うまでもありません。しかし、それ以上に現場好きには複雑で常に変化をする「今」そのままの現場の魅力は強力です。だからこそ現場の魅力に惑わされずに、現場は複雑だからと逃げずに理論的なアプローチもできる職業人になりたいと思いを新たにさせてくれた1冊です。

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