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無料ツールを使った競合サイトの分析手法

おはようございます。
仕事柄Web診断をすることがあります。その時気をつけること、それは3C分析(「市場」「競合」「自社」)の視点を忘れないことです。BtoBでは重要な意思決定に3C分析は欠かせません。Webサイト分析も自社サイトだけ見ていても有効な打ち手は見つからないことが多いのです。自社だけでなく、市場動向や競合比較の視点を忘れないことが大切です。そんなことは素人には無理!!そう思われるかもしれませんが、無料ツールで簡単にできることもあるのです。

無料ツールを使った競合サイトの分析手法


検索順位チェック

Webマーケティングに取り組んでいるならほとんどの人が使ったことがある検索順位チェックツール。無料のものが多く、調べたいサイトのURLとキーワードを登録するだけで簡単に使えます。どのツールを使うかよりもどう使うかのほうが大切です。自社サイトの検索順位を調べるだけでは勿体ないので、競合サイトも一緒に定点観測しましょう。ポイントは継続。定点観測を続けることでSEOでの自社とライバルの強み弱みと取り組みが見えてきます。

無料ツール一覧

ランキングチェッカー
順位チェック 300
SEOピッシュ
検索順位チェックツールGRC
フェレットプラス 
・・・他多数の無料ツールがあります。

Webページ数

ライバル会社のWebサイトのページ数を自社サイトと比較するのは大切ですが、いちいちWebにアクセスしてページを数えるのは面倒です。Webサイトのページ数をざっと確認するには検索エンジンに登録されているページ数をチェックするのがお勧めです。

siteコマンドで確認する

競合サイトのページ数を調べるのは検索エンジンを使えばすぐできます。検索ボックスにsite:調べたいサイトURLと入力して検索するだけ。YahooでもGoogleでも検索エンジンにインデックスされたページ数を調べることができます。

PDFページを確認する方法

Webサイトの中にどのくらいPDFファイルが含まれているのか調べたいときはsite:http://www.●●.co.jp pdfと入力して検索すればpdfのページ数がすぐに分かります。反対にWebページ数からpdfページを外してカウントしたいときはsite:http://www.●●.co.jp -pdfと検索します。

検索エンジンからの指名入場

キーワードプランナーに競合企業の社名とブランド名を入力するだけのとても簡単な方法です。競合企業がどのくらいの回数検索されているのか?自社と比べるのです。リクエストしたキーワードだけでなく「社名+掛け合わせ」「ブランド名+掛け合わせ」の検索回数の情報も得られるので、競合会社に対する検索ユーザーのニーズをより深く理解するのに役立ちます。

Google AdWords キーワード プランナー

アクセス数を推測する

競合サイトのアクセス数を調べる時重宝するツールがあります。それはシミラーウェブ。私もよく利用しています。とても便利なツールですが、注意点が2つ。データの精度にやや難点があること(参考程度に)。そして、データ不足で調査できないサイトがあること。ニッチな業界のWebサイトは調査してもデータ不足が多く使えません。しかし、セッション数(月)が10,000以上が当たり前の業界では外せないツールです。

競合サイト分析ツール. SimilarWeb

ライバルが自社サイトをチェックしているか

アクセス解析も使いようによっては競合分析に使えます。BtoBではWebサイトを使ってライバルの動きがチェックされます。あなたも一度は競合企業のWebサイトをチェックしたがあると思います。新製品は出ていないか?新しい動きはないか?定期的にウォッチしているかもしれません。逆にライバル視しない企業のWebサイトは見ないと思います。競合企業が自社サイトのどのページを熱心に見ているかを把握することは競合調査のヒントにもなるのです。接続元のドメイン情報を使ってアクセス解析してどのくらいの競合企業が自社サイトを見ているのか?どのコンテンツに関心を持っているのか把握していきます。

マーケティングツールの導入状況をチェックする

競合企業がWebサイトに導入したツールを確認することでマーケティングのレベルを推測できます。無料ツールGhostryをインストールするだけですぐに導入ツールを一覧でみることができるのです。本来プライバシーを保護しながら安心してWebサイトを閲覧するためのツールですが、競合サイトの活用しているツール確認にも使えます。アクセス解析、Web広告への取り組みなど簡単にチェックできます。

Ghostry

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欠点をあげつらうことなく、臭いものに蓋することなく

おはようございます。 自社サイトって意外と見ていない人が多いもの。日ごろ仕事をしていて感じることです。だから、不具合や古い情報を垂れ流しのままにしているサイトがなくならないのかもしれません。 ユーザー目線は難しい だから、自社サイトをじっくり見れば問題に気がつき成果が上がる・・・そんなこともありません。どうしても主観的なチェックになりがちで問題を見逃すことがでてくるもの。そして問題をみつけても改善方法がわからない・・・。問題が多すぎてどこから手を付けるべきかわからない・・・。そういう時に声がかかることが多いように思います。よく”ユーザー目線で見ることが大切”といわれていますが、これがなかなか難しい。だから、お声がかかったときはクライアントの代わりにチェックするのが自分の役割だと思っています。ユーザーになりきるなんてできないのです。思い入れのある製品・技術、そして改善活動の積み重ね・・・多くの経験と苦労が客観視することを邪魔します。それができるならWebサイトでも成果は出せるはず。というよりもユーザー目線になれるなら製品開発も営業も大抵うまくいく。分かっているけどできないことの典型なのです。だからクライアントに「ユーザー目線で自社サイトを見なきゃダメ。」とは言いません。私にできることはユーザー目線は難しいけど、事情を知らない第三者として素直にサイトを見ることです。 感じたことをそのままお伝えしない 自社サイトをユーザー目線で客観的に見ることが難しいから第三者の意見が求められるのです。大人の事情を知らない・気にしない。それもユーザー目線に近づくための必要条件のひとつ。製品に対する思い入れや愛情もユーザー目線には不要です。固定観念や思い入れは邪魔になるだけ。見たまま、感じたまま、そして、アクセスデータから客観的な事実を抽出する。でも、感じたことをそのままお伝えすることはしないんです。感じたこと・気がついたことを忘れないように整理しながらどう伝えたら改善行動につながりやすいのか?また、悪い指摘ばかりして、感情的な拒絶をされ建設的な話ができなくならないように細心の注意をしています。 長所を見つけ伸ばしていく 基本的には悪い指摘だけで終わらせない。クライアントの良さが伝わる具体的な改善案を合わせてお伝えする。そして、悪い面だけなくクライアントが気...

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