トヨタ生産方式の原点 | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2015年5月1日金曜日

トヨタ生産方式の原点

おはようございます。
ゴールデンウィークは本を読み返そうと思っています。そのなかの1冊を紹介します。それは「トヨタ生産方式の原点」。かんばん方式の生みの親、大野耐一がトヨタの現場力について語るものです。大野耐一の現場経営を再編集したのもで話し言葉で書かれており読みやすくお勧めです。



タイトル:トヨタ生産方式の原点
著者:大野耐一
発売日:2014/2/23
ジャンル:ビジネス実用
ISBN-10:4820748726
ISBN-13:978-4820748724

講演DVDが魅力の1冊

本書もわかりやすく魅力的ですが、なんといっても付属の講演DVDがお勧めです。まだ2回しか見ていませんが、何度も見直してみたいと思います。その中で印象に残った言葉を紹介します。あくまでも今印象に残った言葉です。これから何度も繰り返し見ていくうちに理解力や自分の置かれた状況に応じ、気づきや印象に残る言葉は変化していくものだと思います。(変化しないと自分の成長が止まったというサインだと思うのです。)

限量生産

トヨタ方式と言えばかんばん方式や段取り替えなどがすぐにイメージされ、”安く無駄なく作る”ことに注目が集まりがちです。段取り替えが早くなったり、かんばん方式をやっていればそれがトヨタ生産方式だというわけではないと教えられます。かんばん方式も段取り替えのシングル化も手段であって目的ではないのです。トヨタ生産方式の基本は売れるものを、売れるだけ、売れるときに、できるだけ安く作る方法を開発していくことです。

絶対必要量

無駄な在庫をなくすことはとても重要です。しかし、形ばかりに囚われ大きな過ちを犯している現場もあったようです。一品ものならば仕掛品は必要ありませんが量産品は仕掛品の絶対必要数を持つべきなのです。多すぎる仕掛品は無駄になり、反対に仕掛品が足りなければ稼働率が落ち、手待ちが生じるのです。売れるものを、売れるだけつくる、そして売れるタイミングに作るために絶対必要量を把握することが大切です。

かんばんはお金である

前工程に物を取りに行くときには、かならずお金(かんばん)を持って買いに行け。かんばんには何を何個買えるのか書いてある。そうすることで前工程の人は自分の作っている製品が売れているかどうか?把握できるのです。売れないものを効率を上げていくら作っても何もなりません。100個売れるものを能率を上げて120個作れるようになっても意味がないのです。作りすぎの無駄を止めるため必要な分だけ作るためのかんばんだということがよくわかる言葉です。

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