外資系コンサルタントの企画力「考えるスイッチ」であなたの思い込みを覆す | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2015年5月7日木曜日

外資系コンサルタントの企画力「考えるスイッチ」であなたの思い込みを覆す

おはようございます。
5日間ブログを休み遊びと読書三昧の連休でした。連休中に読んだ「外資系コンサルタントの企画力」を紹介したいと思います。このところ外資系コンサルタントの書いた本があまりに多く食傷ぎみだったのですが、この本は少し切り口が違ってフレームワークや手法の説明はありません。じっくりを考え時間をかけて実力をつけたい人にお勧めです。

外資系コンサルタントの企画力


タイトル:外資系コンサルタントの企画力
著者:金巻龍一
発売日:2015/3/27
ジャンル:ビジネス企画
ISBN-10:4492557482
ISBN-13:978-4492557488

企画書の定型フォーマットに意味はない?

いわゆる「企画本」「外資系コンサル本」だと思って購入したのですが、いい意味で予想を裏切られました。便利なフォーマットやフレームワークの紹介と事例説明という内容ではなく、企画の発想から構想、実現シナリオ、取りまとめ、説明までを網羅したものでした。企画書づくりに悩み経験豊富なコンサルタントのつくる企画書のフォーマットを学びたい人には不向きですが、本気で企画を通し成果を上げプロジェクトを成功させたいと願う人には気づきの多い1冊です。

組織の底辺にある感情を武器にする

企画に賛同する協力者をつくりプロジェクトを実現させることに力点が置かれており共感できます。いくらいいアイデアであっても一人で企画は実現できないものです。企画を通すことはスタートラインに立つことです。周囲の人に理解され、協力してもらい様々なトラブルや環境変化に対応して企画を実現しビジネスを前進させるには組織の底辺にある感情を武器にする必要があることが書かれています。この本を読んで自分の企画を振り返ってみることがお勧めです。「なぜ、企画が通らなかったのか?」「なぜプロジェクトが失敗したのか?」・・・それは「組織の理論と感情」への配慮が足りなかったからかもしれません。

ビッグキーワードは聞き手に譲れ

IT業界やマーケティング業界では3文字略語でクライアントを煽る傾向があります。SEO、ERP、SCM、CRM、SFA・・・・新しい概念を分かりやすく広めるには一定の役割を担っているようには思いますが、どうしても好きになれません。ビッグキーワードを使えば素晴らしい内容になるわけではなく、かえって軽薄な印象を与えることが多いように感じるのです。ビックキーワードを使って伝えることで説明した気になっていることが問題なのです。企画にはビックキーワードを使わずに企画書を読んだ相手が「そうか、この企画は要するに●●のことだな」と相手が企画の本質を理解できた時にビックキーワードを発するのが最高の説明です。

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