情報のアップデートより、体験のアップデート | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2015年6月3日水曜日

情報のアップデートより、体験のアップデート

おはようございます。
昨日、有名な生産財メーカーの営業の強さの秘密の記事を読みました。その会社の営業を実際に見たことがあったので変化のすごさに驚かされました。強い会社は常に変化を続けているんですね。見たことは印象が強烈でいつまでも記憶に残りますが、そのせいで情報が更新されず、実態とずれてしまっていることが他にもあるかもしれないと思いました。情報のアップデートは常に必要。忘れないようにしたいと思います。

情報のアップデートより、体験のアップデート


成功体験は過去のもの

成功体験が現実とのズレを生むこともよくあります。物がなく作れば売れる時代の体験やバブル時代のあり得ない体験。その当時の感覚は今に通用しないものが多くあります。しかし、成功体験は強烈です。変わろうと思っても(変わったと思っても)身にしみついた感覚は簡単にはなくなりません。そして同じ判断や行動を繰り返してしまいがちです。優秀であればそれだけ、変わることが難しいのかもしれません。しかし成功体験は過去のもの。「こうすれば上手くいく」というのは、思い込みかもしれません。製造業では「いいモノをつくれば売れる」、営業現場では「営業は断られてから始まる」などと言われることがあります。そんな言葉を鵜呑みにせず、時にはゼロベースで考え直すのもアリだと思います。

体験に引きずられない

現場、現物、現実から物事を見ていくことは大切です。しかし、時間が経つにつれてギャップは大きくなります。だから定期的に最新情報にアップデートしなければならないのです。昨日、有名な生産財メーカーの営業の強さの記事を読み、昔の体験を引きずっていたことを反省しました。営業時代に何度も体験した強烈な印象が固定化され、その会社の営業はこうだ!というレッテルをつけて現実を見ていなかったのです。そういえば最新設備を完備した大手メーカーの工場見学にもしばらく参加していません。当時の体験を元に仕事をすることはリスクを伴います。いつまでも変わらない現場はないのです。現場は小さな変化を日々続けています。そのことを忘れ、昔の情報を元に判断していることが意外と多いのかもしれません。情報のアップデートも大切ですが、自分の体験のアップデートがより大切だと感じました。

この記事もおすすめ
信頼の積み重ねが利益につながる
企業間取引はQCDだけで決まらない
継続と惰性は違う

このブログを検索

このエントリーをはてなブックマークに追加