キーワード競合の課題を抱えた2つのブランドサイト | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2015年7月2日木曜日

キーワード競合の課題を抱えた2つのブランドサイト

おはようございます。
目先の結果に一喜一憂しない。日頃戒めていることです。日々のアクセス数やコンバージョンの増減にその都度振り回されては一貫性のある骨太の方針は貫けないからです。それでも昨日は狙い通りのコンバージョンが出て思わず一喜一憂してしまいました(笑)。新しくオープンしたばかりのWebサイトからシナリオ通りのコンバージョンが出たのです。それは、成果の出ていなかったブランドサイト経由のコンバージョンです。

キーワードの競合で上手く集客できなかった2つのブランドサイト


同じキーワードで競合するブランドサイト

クライアントはWebサイトで課題を抱えていました。それは力を入れるブランドサイト2つのアクセスが伸びずコンバージョンもほとんどないことです。ブランドサイトはほとんど検索エンジンに上位表示されていなかったのです。そして2ブランドともに同じ製品カテゴリ―なのでキーワードが競合し、リスティングも活用しづらい状況だったのです。そしてどちらのブランドも重要で一方のみ優先することもできず、身動きが取れない状況だったのです。

送客を目的とした新しいWebサイト

そこでブランドサイトへの送客を目的としたWebサイトを提案しました。新しいサイトは2つのブランドを中心にそのほかのブランドも取りそろえた総合サイトにしたのです。ブランド比較、製品の選び方、メンテナンス方法や付属品の紹介など総合的に情報提供するサイトです。そして検索エンジンからの集客に力を入れ、いったんユーザーを集めてそれぞれのブランドサイトへ送客することでキーワードのカニバリズムの問題を解消しました。ブランドを指名するユーザーは直接ブランドサイトへ、具体的なブランドが決まってなく情報収集や比較検討層は新しい総合サイトへ来てもらうよう設計したのです。

サイトごとの役割を明確化

2つサイトはもともとブランドの魅力を伝えることを目的にしていたので、本来の役割に特化させる戦略をとりました。徹底的にブランドの魅力を伝えることに注力したのです。コアなファンを作るためのブランドサイトと位置づけ、アクセス対策は総合サイトが担いブランドサイトへ送客する。そういった役割分担です。そしてブランドサイトから総合サイトに戻り問い合わせやカタログ請求を行うというシナリオです。そしてそのシナリオ通りのコンバージョンが出始めたのです。

まとめ

Web担当者が多忙で2つのブランドサイトを同時に改善することが困難だったこともあり、集客用の新サイトを立ち上げリスティング、SEOで集客する方法を選択しました。2つのブランドサイトは集客に課題があり成果が出てなかったのです。そしてキーワードが競合するためリスティング、SEOでの住み分けが難しい状況だったのです。そんななか既存の資産(Webサイト)を活かして問題解決することを優先してサイト間連携のシナリオを立て実行しました。新しいサイトを公開してもうすぐ2か月。試行錯誤を繰り返し改善を積み重ねて行こうと思います。

この記事もおすすめ
リスティングの検索クエリ分析でマンネリを打破
課題と問題の違いを理解する

このブログを検索

このエントリーをはてなブックマークに追加