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時間をかけていいものを作る?ムリを重ねて間に合わす?

おはようございます。
昨日は久しぶりに2人対2人でクライアントとミーティングを行いました。いつもは1人でコンサルティングするのですがこのプロジェクトは2人でフォローしたほうが良いという判断です。そして自分はなるべく前面に出ずサポートに回る。そう思っています。そして違った視点を入れることで抜けや漏れをなくそうと考えています。そして最も意識しているのは提案のスピード化です。

時間をかけていいものを作る?ムリを重ねて間に合わす?


じっくり時間をかけていいものを作る?

じっくり時間をかけていいものを作る?それで本当にいいのだろうか?そう思えてならないのです。変化と競争の激しい市場なのです。じっくり時間をかけいいものを作っても、そのころにはすでに状況が変わっているかもしれません。そうでなくともスピーディーに動かないと機会ロスが増えてしまいます。内容の伴わないスピード化は全く意味がありませんが、品質を担保したうえでの最速に挑戦し機会ロスを最小限にしたいと思います。いつものプロジェクト以上に強くそのことを意識しています。

Web戦略だけが遅れることのないように

それには理由があります。非常に高いビジネス目標達成に向かって緻密な戦略を立案されており、クライアントの頭の中に明確なロードマップがあるように思えるからです。数年先までの市場動向を予測したうえで戦略を立て、実行計画を立てているのです。だからWeb戦略だけが遅れることのないようにタイミングを逃さずサポートしようと思っています。

仕事が長引けば長引くほど儲けがなくなる

スピード化を意識するのはクライアントのためだけではありません。それが自分のためになるからです。Webマーケティングの仕事はほとんどが人工。仕事が長引けば長引くほど儲けがなくなるのです。納期遅れはクライアントに迷惑をかけるだけでなく、遅れただけ人件費で利益が圧迫されるのです。3か月かかっていた仕事が1月半で完了するメリットは決して小さくありません。

ムリ、ムダ、ムラがWeb業界の弱点

しかし、作業を急いだり、長時間労働で短納期を目指すのはミスや品質低下、そしてやり直しによる納期遅れにもつながりかねません。ムリ、ムダ、ムラはマイナスが多いので避けなくてはなりません。このあたりがWeb業界の弱みだと思っています。過酷な仕事は長く続けることは難しいのではないでしょうか。クライアントに貢献しつつ自分も儲ける。そのためにムリ、ムダ、ムラを徹底的になくしスピード化を図りたいと思います。業務フローを見える化しボトルネックを見つけ出し改善する。製造業の手法で改善してみようと考えています。

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欠点をあげつらうことなく、臭いものに蓋することなく

おはようございます。 自社サイトって意外と見ていない人が多いもの。日ごろ仕事をしていて感じることです。だから、不具合や古い情報を垂れ流しのままにしているサイトがなくならないのかもしれません。 ユーザー目線は難しい だから、自社サイトをじっくり見れば問題に気がつき成果が上がる・・・そんなこともありません。どうしても主観的なチェックになりがちで問題を見逃すことがでてくるもの。そして問題をみつけても改善方法がわからない・・・。問題が多すぎてどこから手を付けるべきかわからない・・・。そういう時に声がかかることが多いように思います。よく”ユーザー目線で見ることが大切”といわれていますが、これがなかなか難しい。だから、お声がかかったときはクライアントの代わりにチェックするのが自分の役割だと思っています。ユーザーになりきるなんてできないのです。思い入れのある製品・技術、そして改善活動の積み重ね・・・多くの経験と苦労が客観視することを邪魔します。それができるならWebサイトでも成果は出せるはず。というよりもユーザー目線になれるなら製品開発も営業も大抵うまくいく。分かっているけどできないことの典型なのです。だからクライアントに「ユーザー目線で自社サイトを見なきゃダメ。」とは言いません。私にできることはユーザー目線は難しいけど、事情を知らない第三者として素直にサイトを見ることです。 感じたことをそのままお伝えしない 自社サイトをユーザー目線で客観的に見ることが難しいから第三者の意見が求められるのです。大人の事情を知らない・気にしない。それもユーザー目線に近づくための必要条件のひとつ。製品に対する思い入れや愛情もユーザー目線には不要です。固定観念や思い入れは邪魔になるだけ。見たまま、感じたまま、そして、アクセスデータから客観的な事実を抽出する。でも、感じたことをそのままお伝えすることはしないんです。感じたこと・気がついたことを忘れないように整理しながらどう伝えたら改善行動につながりやすいのか?また、悪い指摘ばかりして、感情的な拒絶をされ建設的な話ができなくならないように細心の注意をしています。 長所を見つけ伸ばしていく 基本的には悪い指摘だけで終わらせない。クライアントの良さが伝わる具体的な改善案を合わせてお伝えする。そして、悪い面だけなくクライアントが気...

必要な人に必要な情報を必要なタイミングで届ける

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