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営業成績の上がらない時のチェックポイント

おはようございます。
今日中に仕上げなければならない仕事がありブログに集中できません。焦ると余計時間がかかるので過去のブログ記事を再編集して早く仕事にとりかかろうと思います。昔のブログを読むとスキルやツールは時代に合わせて変わっていますが、営業に対する考えは変わっていません。個人ブログはそういうことを振り返るにもいい道具です。

成績の上がらない営業を見直すポイント

「どんなモノでも売る」は重症

どんどん新規開拓するのは悪くないけど・・・お客様を説得してなんとか商談をまとめる営業は正直私にはしっくり来ません。ニーズがあろうがなかろうが新製品やキャンペーンの案内をすべてのお客様に案内する営業はどうでしょうか?これも悪いことじゃないけど、ちょっと窮屈で痛い感じもします。来て欲しい時にタイミング良く来て、ちょうど欲しかったものや情報を提供してくれる営業・・・少しいい営業に近くなって来たような気がします。また、一人で考え事をしてる時や忙しい時は手短に済ませてくれる営業って気が利いてます。反対にスーパーテクニックでどんな製品でも売ろうと考える営業・・・違和感があります。それは思い上がりではないでしょうか?とてもユーザーのことを考える視点があるように思えないのです。そんなことができたとしても・・・どこかで過度なサービスや厳しい条件として跳ね返ってくるような気がします。

過剰なオファーは逆効果

商談をまとめたり、見込み客を集めるのにオファーは効果的です。しかし安易にオファーに頼ると思わぬ落とし穴があるので注意が必要。ここ一番の時にオファーに頼りなんとかノルマをクリアできたとしても・・・味をしめ何度も繰り返せば効果は薄くなります。効果を維持しようとオファーが過剰になり、製品やソリューション提案がおろそか・・・・。本来オファーの役目は躊躇してる人の背中をちょっと後押しするためのもの。オファーばかりが一人歩きして、知らず識らずのうちに過剰なオファーになってしまっては本末転倒。お客様が正しく判断できる情報を提供して、さらにお客様のニーズと製品やサービスのズレをうめる努力をする。そしてそれでも躊躇するお客様を少し後押しするのがオファーの役目です。

囲い込みは幻想

お客様は「いい製品」、「いい情報」、「いい会社」を自由に探したいはず。どんなにお客様を囲い込もうとしても、反感を買うのが関の山。これだけインターネットで自由に情報が入手できる時代に、自社に有利な情報だけを伝えられると考える方が不自然です。自社が持つ情報はなるべくオープンに公開し自由に情報にアクセスできるようにする事がコミュニケーション戦略の基本です。情報格差を利用するよりも、情報共有による顧客とのコラボレーションに移行した方が高付加価値を生み出せる可能性が高いと思います。当然、既存のお客様の企業秘密や差別化につながるような情報は公開すべきではありません。そして自社のノウハウ・技術でブラックボックスにすべき情報があることも事実です。しかし、でき得る限り情報をオープンにし、顧客は囲い込めるという幻想を抱かないことが大切かなと思います。

売る気満々は色メガネの塊

売る気満々の色メガネを通してお客様の言葉が理解され、ユーザーニーズが捻じ曲げられてるかも?と感じる時があります。当人には自覚症状がないことがほとんどです。第3者がみるとおかしいなと思うようなことでもノルマを追いかける人ほど気が付かないのかもしれません。気をつけないといつの間にか売る気満々の色メガネでお客様を見る売込病にかかるのです。だから軌道修正できるセルフチェックポイントが必要です。私は納品後の定期フォローができてるかどうかをチェックポイントにしていました。自分から進んで定期フォローできてる時はいい状態。なんとなく気が重かったり、次の案件が気になる時は注意。定期フォローがおそろかになったら危険信号です。お客様の関心は製品採用後からが本番です。営業も契約よりも納品後を大切です。

契約よりもアフターフォロー

お客様と営業マンの関心には大きなギャップがあります。お客様は契約後に関心が高まり、営業マンは契約に関心が集まりがちです。そのギャップが原因で商談が進まなくなったり、契約できても製品やサービス導入後にクレームになったり、次の案件で他社に乗り換えられてしまうリスクが高まります。お客様の反応が良く順調に商談が進んでいたのに、いい返事をもらえないことがあります。例えば、提案内容はメリットがあり採用すればコストダウンにつながります。それは理解して頂いたがなかなか採用して頂けない・・・。こういうケースは契約後の製品やサービスの使用方法やトラブルへの対策、安定供給への不安、メンテナンスや保証への取り決めなどの説明不足が原因かもしれません。そのまま強引に商談を決めても、アフターフォローが悪ければお客様の信頼を失い次の案件は他社に切り替えられてしまい、一度失った信頼はなかなか回復できません。売ることも大切ですが、それ以上に売った後が大切です。

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欠点をあげつらうことなく、臭いものに蓋することなく

おはようございます。 自社サイトって意外と見ていない人が多いもの。日ごろ仕事をしていて感じることです。だから、不具合や古い情報を垂れ流しのままにしているサイトがなくならないのかもしれません。 ユーザー目線は難しい だから、自社サイトをじっくり見れば問題に気がつき成果が上がる・・・そんなこともありません。どうしても主観的なチェックになりがちで問題を見逃すことがでてくるもの。そして問題をみつけても改善方法がわからない・・・。問題が多すぎてどこから手を付けるべきかわからない・・・。そういう時に声がかかることが多いように思います。よく”ユーザー目線で見ることが大切”といわれていますが、これがなかなか難しい。だから、お声がかかったときはクライアントの代わりにチェックするのが自分の役割だと思っています。ユーザーになりきるなんてできないのです。思い入れのある製品・技術、そして改善活動の積み重ね・・・多くの経験と苦労が客観視することを邪魔します。それができるならWebサイトでも成果は出せるはず。というよりもユーザー目線になれるなら製品開発も営業も大抵うまくいく。分かっているけどできないことの典型なのです。だからクライアントに「ユーザー目線で自社サイトを見なきゃダメ。」とは言いません。私にできることはユーザー目線は難しいけど、事情を知らない第三者として素直にサイトを見ることです。 感じたことをそのままお伝えしない 自社サイトをユーザー目線で客観的に見ることが難しいから第三者の意見が求められるのです。大人の事情を知らない・気にしない。それもユーザー目線に近づくための必要条件のひとつ。製品に対する思い入れや愛情もユーザー目線には不要です。固定観念や思い入れは邪魔になるだけ。見たまま、感じたまま、そして、アクセスデータから客観的な事実を抽出する。でも、感じたことをそのままお伝えすることはしないんです。感じたこと・気がついたことを忘れないように整理しながらどう伝えたら改善行動につながりやすいのか?また、悪い指摘ばかりして、感情的な拒絶をされ建設的な話ができなくならないように細心の注意をしています。 長所を見つけ伸ばしていく 基本的には悪い指摘だけで終わらせない。クライアントの良さが伝わる具体的な改善案を合わせてお伝えする。そして、悪い面だけなくクライアントが気...

必要な人に必要な情報を必要なタイミングで届ける

おはようございます。 生産財業界では検討から採用までに時間がかかることが多いため、思わぬタイミングで案件が重なることがしばしばあります。いい時も悪い時も種をまき続けるからこそ、ブレークする時が生まれるのだと思います。2012年、2013年にご提案していた案件が立て続けに動き出しています。景気回復しているのか、たまたまなのか?分かりませんが動き続けている結果だと思います。今日は情報の5Sについて考えます。 シンプルだが奥深い情報の5S 職場環境の改善に不可欠な5S活動。製造業では知らない人がいないほど有名なスローガンです。【整理】【整頓】【清掃】【清潔】【しつけ】とてもシンプルですが奥深いものでいくら努力しても完成ということはありません。マーケティング活動にも5S活動は【情報の5S活動】として応用できます。 情報の5S活動 整理・・・「いる情報」と「いらない情報」を分け「いらない情報」は捨てる 整頓・・・「必要な情報」を「必要な人」に「必要なタイミング」で渡す 清掃・・・わかりやすく情報をまとめる。日常的に情報を更新する 清潔・・・整理・整頓・清掃の状態を維持する しつけ・・・整理・整頓・清掃についてのルールを守らせる 情報の5S活動もシンプルですが、実践を続け改善を続け理想に近づけても完成ということがない奥深いものです。5Sのなかでも特に「必要な人に必要な情報を必要なタイミングで届ける。」情報の整頓はマーケティング活動のキモです。しかし、実際には多くのお客様、名刺交換したことのある人、協力会社の人、商談中の人・・・・・・様々な人に適切な情報を必要なタイミングに届けるのは大変なことです。完璧にそれをこなすことは困難です。すこしでも理想に近づけるためにデータベースとWebサイトは役立ちます。 情報の5Sを後押しする道具 徹底することが難しい情報の5S。なかでも情報の整頓はマーケティングに欠かせない要点です。必要な人に必要な情報を必要なタイミングで伝える。それだけのことを徹底するには道具が必要です。そのために欠かせない道具はデータベースとWebサイトです。 データベース Push型のメディアを使っての情報提供には顧客データベースが欠かせません。嫌がる人にメールやFAXを送り続けることは論外です。そして、同じ内容のメール...

TOCのダイスゲームを体験してきました

おはようございます。 朝起きたらWiFiがつながらず復旧に1時間近く時間がかかってしまいました。ネットにつながらないので原因を調べられませんでした。ネットに頼り切るとこういう時不便ですね。今日は時間もないのでサクッとまとめます。昨日はTOCとMQ会計を学びました。ダイスゲームを通してボトルネックを無くすことの大切さや各工程の最適化の合計が必ずしも全体最適につながらないことを体感させていただけました。 TOCのダイスゲームとは 「ザ・ゴール」で有名になったTOC理論を楽しみながら体感できるゲームです。ザ・ゴールのなかでは少年たちが順番にサイコロを振ってマッチ棒を移動させていたゲームです。それぞれがサイコロを振り出た目の数だけとなりからマッチ棒を移動させます。そして最後まで行ったら完成です。参加者をそれぞれ工場の各工程に見立てて、仕掛在庫やリードタイム、納期、欠品など工場内の流れを体感する優れたゲームです。 TOCは理論より実践 昨日、個人的にすごく面白く感じたのは、ゲームにのめり込むと1つの指標に気を取られかえって全体最適を忘れてしまう場面があることです。欠品ばかりに気を取られると注文が少ないことを喜んだり、逆に欠品を出さないことばかりに気を取られると仕掛在庫が膨らんでしまったり、上手くいかないのです。参加者の多くはザ・ゴールを読んでいた優れた人ばかりでしたが、それでもボトルネックを集中的にテコ入れし、それ以外の工程はボトルネックの能力以上に生産しないという原則を守るのは難しいと感じました。だからこそ何度も学びスキルアップさせる必要があるのだと思います。 いくらで作って、いくらで売るか またゲームを通してもう一つ感じたことがありました。それは自分が受け持った工程だけでなく前後の工程や工場全体のことに興味を持つのにこのゲームが役立つということです。もっというと製造の人間だけでなく営業や経理など他部門の人と一緒にゲームに参加すると立場を超えた視点での協力の手助けになると思います。本来、商売はいくらで作っていくらで売るか?その両方を考え最適化する必要があります。ユーザーが喜んで買って頂ける最も高い値段。それが最高の値決めです。そのうえで工場はコストダウンや在庫削減、納期遵守に全力を挙げています。しかし、営業が売上アップを目指し値引いて売って...