スキップしてメイン コンテンツに移動

成果の出ないWebサイトのチェックポイント

おはようございます。
本当に久しぶりの風邪で少ししんどいです。こういう時は無理をしないに限りますね。今日は昔書いたブログの再編集で済ませます。Webサイトで成果を出そうとすると何をしたらいいか?迷ってしまうこともあると思います。そういう時は【してはいけない】ことを注意すればいいんだと思います。

成果の出ないWebサイトのチェックポイント

誰に見てもらうためのもの?

このWebサイトはだれに見てもらうためのものだろう?加工業や特注品メーカーのWebサイトでよく感じることがあります。少し極端な例ですが、受注から納品までの流れを紹介するページでよく見られる例です。

ちょっとおかしい受注から納品までの流れ

  1. 引き合い
  2. 打ち合わせ
  3. 見積もり
  4. 受注
  5. 検査
  6. 納品
自社都合の説明になっていませんか?少しおかしいですよね?というよりも相当おかしいのです。完全に売り手側の都合で文章が書かれてます。

正しい受注から納品までの流れ

  1. お問い合わせ
  2. 打ち合わせ
  3. 見積もり
  4. ご契約
  5. 検査
  6. 納品
ここまで露骨ではなくとも誰に読んでもらうWebサイト?と感じる表現がまだまだ多く見受けられます。Webサイトを誰に見て欲しいのか?真剣に取り組まないとWebサイトは内向きになります。一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

相談してと言われても

製造業のWebサイトでよくある問題点。それは見積もり依頼や納期確認をしづらいサイトです。サービス紹介や技術紹介をみて見積もり依頼や技術相談をしようと興味を持っても相談方法がわからないことが多いのです。「相談内容をご記入ください」これでけで済ませているケースが多いのです。見積もり依頼や納期確認などよくある相談についてはどのような情報があればスムーズに回答できるか吟味してWebサイトで分かりやすく説明しましょう。
  • 初めてのかたへ
  • 発注までの流れ
  • 見積り依頼をするには・・・
こういったページを用意してますか?見積もりを作るのに必要な情報、納期回答に必要な情報を具体的に書いておくのです。そうすることでお互いに業務がスムーズになり、誤解や勘違いなど不要なトラブルも減らせるのです。何度もサービスを利用したことのあるユーザーであれば経験的に見積もり依頼するために必要な情報を理解してるでしょう。しかし、サービスを初めて使うユーザーは何を伝えたら見積もり依頼ができるか迷ってしまいます。見積もりに必要な情報や納期回答に必要な情報をWebサイトに分かりやすくお知らせしたほうが親切です。サービスによってはエリアや時間帯で料金が違うものもあるでしょう。見積もりを提出するのにどのような情報が必要か一度見直してみてもいいと思います。

アンケートはユーザーのために使う

問合せのアンケートは重要です。技術相談や商談をスムーズすすめるのに役に立つなら使うべきです。しかし、ユーザーにメリットのないアンケートはしない方ががいいでしょう。生産財メーカーのWebサイトでも気になるアンケートを見かけます。それは「何をきっかけでWebサイトを見たのですか?」という質問です。ユーザーがどうやってWebサイトにたどり着いたのか?気になることはよく分かります。しかし、それを知るためにアンケートを取る必要はありません。アクセス解析でとても簡単に調べることができるからです。トラフィックを見れば傾向は分かります。Googleアナリティクスを導入しているサイトでもこのようなアンケートを時々見かけます。ユーザーにわざわざ手間をかけさせなくとも分かることです。ユーザーの役に立つことにアンケートは使うべきです。

更新されないWebサイト

Webサイトで成果を出すにはデザインより運営が大事。しかしその当たり前が意外と難しいのです。更新がされなかったり、あまり意味のない更新にとどまるものが多いと思います。実際、何年も更新されてないWebサイトをよく見かけます。これでは引き合いがほとんど出なくても仕方がありません。製造業ではWeb担当者のほとんどが兼任で他の業務の合間にWebの仕事に取り組んでいます。そのなかで更新は労力がかかります。なるべくそのままにしたい気持ちもわかります。しかし、市場は常に変化します。それに合わせてそしてライバルも進化します。あなたのWebサイトだけが何年もそのままだとしたら・・・。
  • Web制作
  • Web集客
  • アクセス解析
  • SEO
  • SNS運営
  • メールマガジン
やることはいくらでもあります。全てをひとりで行うのは至難の業。しかし、コンテンツは自社で考えるしかありません。Web更新のための原稿。メールマガジンの原稿。SNSのへの原稿やコメント。これらは外注すべきではありません。自社の技術・ノウハウを分かりやすくまとめるのです。「やっぱりプロは違うなあ」ユーザーがそう感じるような原稿を作り更新することが重要です。

ユーザー視点のWebサイトの見える化

Webサイトの見える化には3つの視点があります。一般的にはアクセス解析を使ったWebサイトの見える化をイメージされますが、重要で忘れがちなユーザー視点のWebサイトの見える化があります。

3つのWebサイトの見える化

  • Web担当者の視点の見える化:Webサイトを見える化し訪問者の動きやニーズをつかみ、改善に役立てること。
  • ユーザー視点の見える化:データの根拠、出典やWeb運営者の経歴、実績など信憑性を見える化すること。
  • 広告会社視点の見える化:検索エンジンなどインターネット上の多くの場所でWebサイトの入り口を作ること。
忘れがちなWebサイトの見える化はユーザー視点の見える化です。「このサイト信用できるかな?」「この主張はだれの意見?」「何と比べて費用対効果がいいの?」・・・多くの企業がWebサイトの信憑性の見える化を忘れがちだと思います。

この記事もおすすめ

このブログの人気の投稿

欠点をあげつらうことなく、臭いものに蓋することなく

おはようございます。 自社サイトって意外と見ていない人が多いもの。日ごろ仕事をしていて感じることです。だから、不具合や古い情報を垂れ流しのままにしているサイトがなくならないのかもしれません。 ユーザー目線は難しい だから、自社サイトをじっくり見れば問題に気がつき成果が上がる・・・そんなこともありません。どうしても主観的なチェックになりがちで問題を見逃すことがでてくるもの。そして問題をみつけても改善方法がわからない・・・。問題が多すぎてどこから手を付けるべきかわからない・・・。そういう時に声がかかることが多いように思います。よく”ユーザー目線で見ることが大切”といわれていますが、これがなかなか難しい。だから、お声がかかったときはクライアントの代わりにチェックするのが自分の役割だと思っています。ユーザーになりきるなんてできないのです。思い入れのある製品・技術、そして改善活動の積み重ね・・・多くの経験と苦労が客観視することを邪魔します。それができるならWebサイトでも成果は出せるはず。というよりもユーザー目線になれるなら製品開発も営業も大抵うまくいく。分かっているけどできないことの典型なのです。だからクライアントに「ユーザー目線で自社サイトを見なきゃダメ。」とは言いません。私にできることはユーザー目線は難しいけど、事情を知らない第三者として素直にサイトを見ることです。 感じたことをそのままお伝えしない 自社サイトをユーザー目線で客観的に見ることが難しいから第三者の意見が求められるのです。大人の事情を知らない・気にしない。それもユーザー目線に近づくための必要条件のひとつ。製品に対する思い入れや愛情もユーザー目線には不要です。固定観念や思い入れは邪魔になるだけ。見たまま、感じたまま、そして、アクセスデータから客観的な事実を抽出する。でも、感じたことをそのままお伝えすることはしないんです。感じたこと・気がついたことを忘れないように整理しながらどう伝えたら改善行動につながりやすいのか?また、悪い指摘ばかりして、感情的な拒絶をされ建設的な話ができなくならないように細心の注意をしています。 長所を見つけ伸ばしていく 基本的には悪い指摘だけで終わらせない。クライアントの良さが伝わる具体的な改善案を合わせてお伝えする。そして、悪い面だけなくクライアントが気...

必要な人に必要な情報を必要なタイミングで届ける

おはようございます。 生産財業界では検討から採用までに時間がかかることが多いため、思わぬタイミングで案件が重なることがしばしばあります。いい時も悪い時も種をまき続けるからこそ、ブレークする時が生まれるのだと思います。2012年、2013年にご提案していた案件が立て続けに動き出しています。景気回復しているのか、たまたまなのか?分かりませんが動き続けている結果だと思います。今日は情報の5Sについて考えます。 シンプルだが奥深い情報の5S 職場環境の改善に不可欠な5S活動。製造業では知らない人がいないほど有名なスローガンです。【整理】【整頓】【清掃】【清潔】【しつけ】とてもシンプルですが奥深いものでいくら努力しても完成ということはありません。マーケティング活動にも5S活動は【情報の5S活動】として応用できます。 情報の5S活動 整理・・・「いる情報」と「いらない情報」を分け「いらない情報」は捨てる 整頓・・・「必要な情報」を「必要な人」に「必要なタイミング」で渡す 清掃・・・わかりやすく情報をまとめる。日常的に情報を更新する 清潔・・・整理・整頓・清掃の状態を維持する しつけ・・・整理・整頓・清掃についてのルールを守らせる 情報の5S活動もシンプルですが、実践を続け改善を続け理想に近づけても完成ということがない奥深いものです。5Sのなかでも特に「必要な人に必要な情報を必要なタイミングで届ける。」情報の整頓はマーケティング活動のキモです。しかし、実際には多くのお客様、名刺交換したことのある人、協力会社の人、商談中の人・・・・・・様々な人に適切な情報を必要なタイミングに届けるのは大変なことです。完璧にそれをこなすことは困難です。すこしでも理想に近づけるためにデータベースとWebサイトは役立ちます。 情報の5Sを後押しする道具 徹底することが難しい情報の5S。なかでも情報の整頓はマーケティングに欠かせない要点です。必要な人に必要な情報を必要なタイミングで伝える。それだけのことを徹底するには道具が必要です。そのために欠かせない道具はデータベースとWebサイトです。 データベース Push型のメディアを使っての情報提供には顧客データベースが欠かせません。嫌がる人にメールやFAXを送り続けることは論外です。そして、同じ内容のメール...

TOCのダイスゲームを体験してきました

おはようございます。 朝起きたらWiFiがつながらず復旧に1時間近く時間がかかってしまいました。ネットにつながらないので原因を調べられませんでした。ネットに頼り切るとこういう時不便ですね。今日は時間もないのでサクッとまとめます。昨日はTOCとMQ会計を学びました。ダイスゲームを通してボトルネックを無くすことの大切さや各工程の最適化の合計が必ずしも全体最適につながらないことを体感させていただけました。 TOCのダイスゲームとは 「ザ・ゴール」で有名になったTOC理論を楽しみながら体感できるゲームです。ザ・ゴールのなかでは少年たちが順番にサイコロを振ってマッチ棒を移動させていたゲームです。それぞれがサイコロを振り出た目の数だけとなりからマッチ棒を移動させます。そして最後まで行ったら完成です。参加者をそれぞれ工場の各工程に見立てて、仕掛在庫やリードタイム、納期、欠品など工場内の流れを体感する優れたゲームです。 TOCは理論より実践 昨日、個人的にすごく面白く感じたのは、ゲームにのめり込むと1つの指標に気を取られかえって全体最適を忘れてしまう場面があることです。欠品ばかりに気を取られると注文が少ないことを喜んだり、逆に欠品を出さないことばかりに気を取られると仕掛在庫が膨らんでしまったり、上手くいかないのです。参加者の多くはザ・ゴールを読んでいた優れた人ばかりでしたが、それでもボトルネックを集中的にテコ入れし、それ以外の工程はボトルネックの能力以上に生産しないという原則を守るのは難しいと感じました。だからこそ何度も学びスキルアップさせる必要があるのだと思います。 いくらで作って、いくらで売るか またゲームを通してもう一つ感じたことがありました。それは自分が受け持った工程だけでなく前後の工程や工場全体のことに興味を持つのにこのゲームが役立つということです。もっというと製造の人間だけでなく営業や経理など他部門の人と一緒にゲームに参加すると立場を超えた視点での協力の手助けになると思います。本来、商売はいくらで作っていくらで売るか?その両方を考え最適化する必要があります。ユーザーが喜んで買って頂ける最も高い値段。それが最高の値決めです。そのうえで工場はコストダウンや在庫削減、納期遵守に全力を挙げています。しかし、営業が売上アップを目指し値引いて売って...