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生産財メーカーのサイトリニューアルで押さえるべき3ポイント

おはようございます。
工夫すれば時間はできるものだなあ。そう感じています。まだ予断は許しませんがなんとか間に合いそうです。時間が足りず予定変更のお願いする可能性もあったのですが何とかできそうです。とはいえここで飛び込みの仕事が入ればまた元の状況になる余裕のない状態に変わりありません。常に飛び込みの仕事が来ても対応できる状況にしたいですね。おつきあいのない企業からの相談は予備知識が少なく負担が多いものです。それをしょうがないと思わずに共通するパターンを見つけ出しスピーディーに対応する能力を高めたいと思います。Webサイトもそうだと思います。企業によって戦略も製品もユーザーもマチマチなのは当たり前。そこで思考停止せず、共通項を見つけ型を作ることが大切だと思うのです。生産財業界のリード獲得を目的としたWebサイトはこうあるべきといえるよう精進したいと思います。

生産財メーカーがサイトリニューアルするなら最低限抑えるべき3ポイント


ユーザーが検討するために必要な製品情報を用意する

受託開発中心の企業や共同開発型の企業では自社製品がないことがあります。またあっても詳しい情報を公開しづらいケースがあります。ここまで極端ではなくとも製品情報が少な過ぎるWebサイトがあります。これではユーザーは製品を検討できません。BtoB製造業のWebサイトはきれいなだけでは意味がないのです。Webサイトからのリード獲得を目指すなら真っ先に製品・サービス情報の充実に取り組むべきです。カタログ情報はすべて開示。そして最低限ライバル企業の製品情報と同等の情報量と質が必要です。そのうえで検討に必要な情報をWebサイトに足していきます。試験データ、価格表、実績、同種製品との比較資料、そして導入メリットや事例、保守・サービスなどを必要とするユーザーもいるのです。成績が優秀な営業マンの提案書や営業ツールはコンテンツの宝庫です。製品をより魅力的に見せるため、そしてユーザーが安心して検討するために何が必要か?そこには多くのヒントがあります。ユーザーが検討するために必要な情報は何か?その視点で製品情報を徹底的に充実させることがリード獲得の第一歩です。

普段の営業活動から営業フックを見つける

製品情報を充実させたら次はユーザーがアクションしやすくなるような営業フックを用意します。オーソドックスな手法としてはホワイトペーパーやデモ機、サンプルテストなどがあります。普段の営業活動で行っていることを営業フックとして使うことから始めるのがおすすめです。サンプル提供やサンプルテスト、デモ機貸し出し、出張デモンストレーションなど普段営業でしていることをWebサイトで公開するのです。経験値のない状態でいきなりホワイトペーパーをつくるのはハードルが高いので普段の営業で行っていることから営業フックを見つけるのが実践的です。以前このブログで紹介しましたが、ありふれたデモ機貸出で安定したリードを獲得した事例があります。ある計測器のメーカーの話です。営業活動で検討中のお客様にはデモ機を貸し出しをしていたのです。デモ機を貸し出せば高い確率で商談が決まることもわかっていました。だからサイトリニューアルの際1ページデモ機貸し出しのページを新設したのです。たったそれだけのことですが、毎月、少しではありますがデモ機貸出の依頼が舞い込むようになりました。同じように無料テスト、サンプル提供、ショールーム見学など営業現場にネタは落ちています。まずは足元の宝を見落とさないことが重要。慣れないホワイトペーパーづくりをはじめとしたコンテンツ制作は普段行っている営業フックを活用しつくしてからでも遅くありません。

自社を探しているユーザーを逃さない

そして最後に意外と見落としがちなポイント。それはブランド名検索でのSEOです。社名、商品名、そして取り扱いメーカー名などもっともリード獲得の可能性の高いキーワードでのSEOです。例えば輸入商社。Webサイトを調べていると取扱いメーカー名で検索上位に掲載されていないことがよくあります。これでは確度の高い見込み客を逃すことになります。自社で扱っている海外メーカー名での検索上位は決して難しいものではありません。特殊な生産財を扱う輸入商社は数が少なく、検索エンジン上での競争が少ないのです。取り扱いメーカーのページを用意し適切なページタイトルを付けるだけで上位表示されることが多いのです。それくらい競争が少ないのです。同じように社名検索や、製品名検索、製造中止品で見込み顧客を逃すことのないよう最低限のSEOを行うべきです。特に製造中止品で顧客離脱の原因を作っているWebサイトは多くもったいないことをしていると感じています。いまだに生産財メーカーのWebサイトは会社案内とカタログの焼き直しレベルのものが少なくありません。だからこそ製品情報を充実させ、営業フックを用意して、最低限のSEOを行うだけでも効果的なのです。

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欠点をあげつらうことなく、臭いものに蓋することなく

おはようございます。 自社サイトって意外と見ていない人が多いもの。日ごろ仕事をしていて感じることです。だから、不具合や古い情報を垂れ流しのままにしているサイトがなくならないのかもしれません。 ユーザー目線は難しい だから、自社サイトをじっくり見れば問題に気がつき成果が上がる・・・そんなこともありません。どうしても主観的なチェックになりがちで問題を見逃すことがでてくるもの。そして問題をみつけても改善方法がわからない・・・。問題が多すぎてどこから手を付けるべきかわからない・・・。そういう時に声がかかることが多いように思います。よく”ユーザー目線で見ることが大切”といわれていますが、これがなかなか難しい。だから、お声がかかったときはクライアントの代わりにチェックするのが自分の役割だと思っています。ユーザーになりきるなんてできないのです。思い入れのある製品・技術、そして改善活動の積み重ね・・・多くの経験と苦労が客観視することを邪魔します。それができるならWebサイトでも成果は出せるはず。というよりもユーザー目線になれるなら製品開発も営業も大抵うまくいく。分かっているけどできないことの典型なのです。だからクライアントに「ユーザー目線で自社サイトを見なきゃダメ。」とは言いません。私にできることはユーザー目線は難しいけど、事情を知らない第三者として素直にサイトを見ることです。 感じたことをそのままお伝えしない 自社サイトをユーザー目線で客観的に見ることが難しいから第三者の意見が求められるのです。大人の事情を知らない・気にしない。それもユーザー目線に近づくための必要条件のひとつ。製品に対する思い入れや愛情もユーザー目線には不要です。固定観念や思い入れは邪魔になるだけ。見たまま、感じたまま、そして、アクセスデータから客観的な事実を抽出する。でも、感じたことをそのままお伝えすることはしないんです。感じたこと・気がついたことを忘れないように整理しながらどう伝えたら改善行動につながりやすいのか?また、悪い指摘ばかりして、感情的な拒絶をされ建設的な話ができなくならないように細心の注意をしています。 長所を見つけ伸ばしていく 基本的には悪い指摘だけで終わらせない。クライアントの良さが伝わる具体的な改善案を合わせてお伝えする。そして、悪い面だけなくクライアントが気...

必要な人に必要な情報を必要なタイミングで届ける

おはようございます。 生産財業界では検討から採用までに時間がかかることが多いため、思わぬタイミングで案件が重なることがしばしばあります。いい時も悪い時も種をまき続けるからこそ、ブレークする時が生まれるのだと思います。2012年、2013年にご提案していた案件が立て続けに動き出しています。景気回復しているのか、たまたまなのか?分かりませんが動き続けている結果だと思います。今日は情報の5Sについて考えます。 シンプルだが奥深い情報の5S 職場環境の改善に不可欠な5S活動。製造業では知らない人がいないほど有名なスローガンです。【整理】【整頓】【清掃】【清潔】【しつけ】とてもシンプルですが奥深いものでいくら努力しても完成ということはありません。マーケティング活動にも5S活動は【情報の5S活動】として応用できます。 情報の5S活動 整理・・・「いる情報」と「いらない情報」を分け「いらない情報」は捨てる 整頓・・・「必要な情報」を「必要な人」に「必要なタイミング」で渡す 清掃・・・わかりやすく情報をまとめる。日常的に情報を更新する 清潔・・・整理・整頓・清掃の状態を維持する しつけ・・・整理・整頓・清掃についてのルールを守らせる 情報の5S活動もシンプルですが、実践を続け改善を続け理想に近づけても完成ということがない奥深いものです。5Sのなかでも特に「必要な人に必要な情報を必要なタイミングで届ける。」情報の整頓はマーケティング活動のキモです。しかし、実際には多くのお客様、名刺交換したことのある人、協力会社の人、商談中の人・・・・・・様々な人に適切な情報を必要なタイミングに届けるのは大変なことです。完璧にそれをこなすことは困難です。すこしでも理想に近づけるためにデータベースとWebサイトは役立ちます。 情報の5Sを後押しする道具 徹底することが難しい情報の5S。なかでも情報の整頓はマーケティングに欠かせない要点です。必要な人に必要な情報を必要なタイミングで伝える。それだけのことを徹底するには道具が必要です。そのために欠かせない道具はデータベースとWebサイトです。 データベース Push型のメディアを使っての情報提供には顧客データベースが欠かせません。嫌がる人にメールやFAXを送り続けることは論外です。そして、同じ内容のメール...

TOCのダイスゲームを体験してきました

おはようございます。 朝起きたらWiFiがつながらず復旧に1時間近く時間がかかってしまいました。ネットにつながらないので原因を調べられませんでした。ネットに頼り切るとこういう時不便ですね。今日は時間もないのでサクッとまとめます。昨日はTOCとMQ会計を学びました。ダイスゲームを通してボトルネックを無くすことの大切さや各工程の最適化の合計が必ずしも全体最適につながらないことを体感させていただけました。 TOCのダイスゲームとは 「ザ・ゴール」で有名になったTOC理論を楽しみながら体感できるゲームです。ザ・ゴールのなかでは少年たちが順番にサイコロを振ってマッチ棒を移動させていたゲームです。それぞれがサイコロを振り出た目の数だけとなりからマッチ棒を移動させます。そして最後まで行ったら完成です。参加者をそれぞれ工場の各工程に見立てて、仕掛在庫やリードタイム、納期、欠品など工場内の流れを体感する優れたゲームです。 TOCは理論より実践 昨日、個人的にすごく面白く感じたのは、ゲームにのめり込むと1つの指標に気を取られかえって全体最適を忘れてしまう場面があることです。欠品ばかりに気を取られると注文が少ないことを喜んだり、逆に欠品を出さないことばかりに気を取られると仕掛在庫が膨らんでしまったり、上手くいかないのです。参加者の多くはザ・ゴールを読んでいた優れた人ばかりでしたが、それでもボトルネックを集中的にテコ入れし、それ以外の工程はボトルネックの能力以上に生産しないという原則を守るのは難しいと感じました。だからこそ何度も学びスキルアップさせる必要があるのだと思います。 いくらで作って、いくらで売るか またゲームを通してもう一つ感じたことがありました。それは自分が受け持った工程だけでなく前後の工程や工場全体のことに興味を持つのにこのゲームが役立つということです。もっというと製造の人間だけでなく営業や経理など他部門の人と一緒にゲームに参加すると立場を超えた視点での協力の手助けになると思います。本来、商売はいくらで作っていくらで売るか?その両方を考え最適化する必要があります。ユーザーが喜んで買って頂ける最も高い値段。それが最高の値決めです。そのうえで工場はコストダウンや在庫削減、納期遵守に全力を挙げています。しかし、営業が売上アップを目指し値引いて売って...