データ細分化で行き詰まるアクセス解析 | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2016年1月26日火曜日

データ細分化で行き詰まるアクセス解析

おはようございます。
分析のコツは要素ごとに細かくデータを分けていくこと。だからきめ細かい分析をするためデータを細分化すればするだけいい分析ができると思われがち。でも実際にはそれだけでは使える分析にはなりません。むしろ細分化が分析の邪魔になることもあるのです。特に生産財のWebサイトはアクセスも消費財サイトほど多くなく、あまり細分化してもデータが小さくなり過ぎ何も得るものがなくなりがち。

データ細分化で行き詰まるアクセス解析




細分化と統合を使い分ける

アクセス件数の量によってデータを扱う際のポイントは違います。アクセスが多ければデータを細分化するのが正解。しかし、アクセスが少なければデータを統合したほうが分析に使えたりします。中小生産財メーカーでは月のアクセスが1,000件に満たないケースもよくあります。そんな母数の少ないアクセスデータをいたずらに細分化したら・・・現場と教科書は違うのです。

リスティングデータの場合

リスティングの場合一般的には広告グループを細分化し、それぞれのグループに最適化されたランディングページを用意するのがセオリーです。しかし、データを分析するには統計的に信頼できるデータを確保するため、あえてランディングページを1つにまとめたほうがいいケースだってあります。例えばアクセスが月に500件のリスティングを10の広告グループに分けたら平均50件のアクセスしかありません。当然アクセスの多いグループもあればそうでないものも出てくるのです。実際には少ない広告グループでは月10件程度のアクセスになるでしょう。1年間データが溜まるのを待ったとしても120件。たったそれだけのデータでは信頼できる分析はできません。データが少ないと分析にならないのです。そこに残るのは感覚論。データを細分化すればするだけ緻密な分析ができるのは教科書的な発想。実際には細分化と統合を使い分け分析可能なデータの大きさにしなければならないのです。

検索キーワードの場合

キーワード分析も同様です。実際、コンサルティングではほとんど個別キーワードの分析は行いません。分析できるデータが得られるようキーワードをグルーピングしデータを統合して分析することのほうが多いのです。それはアクセスの少ない生産財メーカーのWebサイト分析のちょっとしたコツです。あるクライアントでは月のアクセスは約5,000件で検索キーワードが1年間で約15,000キーワード集まります。そのキーワードをそれぞれ分析しても時間と労力に見合わないのです。だからデータを統合し分析に見合ったデータの大きさにする必要があるのです。そして分析できる大きさにキーワードをグルーピングしひとまとめにした母集団の傾向をつかみサイト改善やWeb集客に活かしています。

まとめ

アクセス解析のコツは細分化だけじゃありません。状況に応じ適切にデータを細分化するのが正解の時もあれば、データを統合することが正解の時もあるのです。特にアクセスの少ないWebサイトやWebページの分析は細分化より統合のほうが実践的です。

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