順序が逆 | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2017年1月19日木曜日

順序が逆

おはようございます。
マーケティングに力を入れるなら
理想は社内で優秀なマーケターを育てることです。

でも、多くの中小製造業ではマーケティングのわかる
人材をスカウトすることも社内で育てることも非現実的。

そして切実な問題として経営者の高齢化が進んでおり
後継者問題などより切迫した問題を抱えていることが多いのです。

だからマーケティングに力を入れるには
まずは「いいものを作れば売れる」という考えで成長してきた
成長体験を脇におくことから始めなければなりません。


順序が逆

「いかに作るか」から「何を作るか」に変えること

意識を「いかに作るか」から「何を作るか」に変えること。
そのためにユーザーをよく観察し理解することが大切です。

ユーザーをよく知るためには接点を多く持つことが大切。
そして製品を使って頂ければより深く理解する機会が持てます。

多くのユーザーに使ってもらい製品・技術は鍛えられます。

今までより速くなったか?
精度は上がったか?
コストダウンにつながったか?

不具合はなかったか?
不便なところはなかったか?
欲しい機能はなかったか?
いらない機能はなかったか?

だからアフターフォローが肝なのです。
ユーザーを理解し製品開発にも活かすのです。

いくら良い技術を持っていても
その活かし方がわからなければ・・・
ユーザーが特定の会社に限られていたら・・・

自力で業績を上げることは難しいかもしれません。

「誰に」「何を」使って欲しいのか?から始める

そうならないためにマーケティングは役立ちます。
といっても小難しいことをしろというのではありません。

「誰に」「何を」使って欲しいのか?
そこから始めればいいのです。

できていない現場が多いように感じています。
まずは既存顧客とのコミュニケーション。

効率を追求するあまり顧客対応を極力アウトソーシングし、
すべて商社任せになっていることもよくあります。

商社を否定するわけではありません。
販売効率は大切です。
営業の苦手な技術会社では特に
販売のプロの力を借りるメリットは大きいのです。

でも、そのことが顧客理解の妨げになるなら本末転倒。
ユーザーは誰でどのように製品を使っているのか?
理解を深めることは不可欠です。

御社の顧客は誰ですか?
どのように製品や技術を使っているのですか?
使っている様子を見たことがありますか?
直接ユーザーの声を聴いたことがありますか?

答えがNOなら「何を作るか」を考えるても当てずっぽう。
自分が作りたいものを作るしかありません。

「どうやって伝えるのか」はその後のこと

マーケティングで真っ先に取り組むべきは
「誰に」「何を」伝えるのかを考えること。
「どうやって伝えるのか」はその後のこと。

多くの現場では順序が逆になっています。

魅力的なWebサイトを作りたい。
展示会に出展したい。
ブログに挑戦したい。
SEOに取り組みたい
facebookやtwitterで情報発信したい。
動画マーケティングがしてみたい。

それらはすべて手段。

その前に「誰に」「何を」伝えたいのか?
そしてメッセージを見た人にどう行動して欲しいのか?

それを徹底して考える必要があります。
メディアやツールの選定はその後のこと。

「誰に」「何を」伝えたいのか?
曖昧なままお金ばかり使うのは得策ではありません。

「誰に」「何を」使って欲しいのか?
けっして何を買って欲しいのかではありません。

そしてどんな利便を与えたいのか?
製品を使うことでユーザーの仕事がどう変わるのか?

何度も考え、現場に出向き理想と現実のギャップを直視し
そこから課題を見つけ改善していく。

改善結果を伝えるために宣伝・営業を行う。
だからメディアやツールはその後なのです。

社内マーケターの採用・育成は基礎ができてから

「誰に」「何を」使って欲しいのか?
そしてどのメディア・ツールを使いこなさなければならないのか?
基礎を作ることが先決。

そしてマーケターを採用することも
育てることも基礎が出来上がってからすることです。
順序が逆だとうまく機能しないものだと思います。

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