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昭和40年代創業の生産財メーカー

おはようございます。
前から昭和40年代に創業した生産財メーカーは比較的多いと感じています。おそらく東京オリンピック後に創業した企業が多かったのではないでしょうか。そうした企業の課題は後継者問題。上手く世代交代ができているメーカーは3代目の時代になっています。

若い人が引っ張る会社が有利


縮小する国内市場とプレーヤー

創業オーナーが会社を守り、2代目3代目にバトンタッチするケースばかりではありません。合併や事業売却や経営権を手放すケースも多くみてきました。そして、高齢化がすすんでいる。そのような流れの中で技術継承の問題も相変わらず残っています。それと同時に生産財メーカーの新規設立が本当に少なくなりました。廃業や倒産もあり、縮小する国内市場に合わせるかのようにプレーヤーも減っているのです。

新しい流れに遅れがち

そして、IT活用をはじめとした新しい流れに遅れがち。このような市場で将来を先取りした動きのできる企業に機会が集中しているように思います。同じようなレベルなら若い人が引っ張る会社が有利なのです。Webマーケティング一つとってもそう。感覚の違いが大きな差になります。”大切なことは顔を見て伝える” ”いいものを作れば売れる”そうした感覚が強すぎ、徐々に時代の流れに取り残される。今の時代にあった方法を積極的に取り入れ変わっていく企業が強いのです。

常識は変わる

ウソのような話ですが、昔は生産財の通販なんて非常識でした。モノタロウ、ミスミ、デジキー、アールエスコンポーネント・・・いまでは多くの企業が通販事業を成功させています。いまでは誰でも知っている当たり前のサービスです。そしてアマゾンも法人向けサービスを国内提供を始めました。会社で動画を見ることやスマホで仕事をすることも今や当たり前かもしれません。仕事でもメールよりもLINEでのコミュニケーションが普通になるかもしれません。そして今はない新しいサービスはどんどん出てくるもの。

”いかに作るか”でなく”どう売るか”

いつまでも同じ常識、同じ手順でいつもどおりの仕事をしていたら・・・”見てもらえば良さはわかる。” ”良いものを作れば売れる。” 若いころの成功体験で今の時代を見てしまう怖さ。そして世代交代を進め着実に時代の流れに対応する企業との競争。若い世代に代替わりした生産財メーカーの活躍に期待しています。

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欠点をあげつらうことなく、臭いものに蓋することなく

おはようございます。 自社サイトって意外と見ていない人が多いもの。日ごろ仕事をしていて感じることです。だから、不具合や古い情報を垂れ流しのままにしているサイトがなくならないのかもしれません。 ユーザー目線は難しい だから、自社サイトをじっくり見れば問題に気がつき成果が上がる・・・そんなこともありません。どうしても主観的なチェックになりがちで問題を見逃すことがでてくるもの。そして問題をみつけても改善方法がわからない・・・。問題が多すぎてどこから手を付けるべきかわからない・・・。そういう時に声がかかることが多いように思います。よく”ユーザー目線で見ることが大切”といわれていますが、これがなかなか難しい。だから、お声がかかったときはクライアントの代わりにチェックするのが自分の役割だと思っています。ユーザーになりきるなんてできないのです。思い入れのある製品・技術、そして改善活動の積み重ね・・・多くの経験と苦労が客観視することを邪魔します。それができるならWebサイトでも成果は出せるはず。というよりもユーザー目線になれるなら製品開発も営業も大抵うまくいく。分かっているけどできないことの典型なのです。だからクライアントに「ユーザー目線で自社サイトを見なきゃダメ。」とは言いません。私にできることはユーザー目線は難しいけど、事情を知らない第三者として素直にサイトを見ることです。 感じたことをそのままお伝えしない 自社サイトをユーザー目線で客観的に見ることが難しいから第三者の意見が求められるのです。大人の事情を知らない・気にしない。それもユーザー目線に近づくための必要条件のひとつ。製品に対する思い入れや愛情もユーザー目線には不要です。固定観念や思い入れは邪魔になるだけ。見たまま、感じたまま、そして、アクセスデータから客観的な事実を抽出する。でも、感じたことをそのままお伝えすることはしないんです。感じたこと・気がついたことを忘れないように整理しながらどう伝えたら改善行動につながりやすいのか?また、悪い指摘ばかりして、感情的な拒絶をされ建設的な話ができなくならないように細心の注意をしています。 長所を見つけ伸ばしていく 基本的には悪い指摘だけで終わらせない。クライアントの良さが伝わる具体的な改善案を合わせてお伝えする。そして、悪い面だけなくクライアントが気...

必要な人に必要な情報を必要なタイミングで届ける

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