アクセス解析を利用したリニューアルをするだけでいい | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2017年11月7日火曜日

アクセス解析を利用したリニューアルをするだけでいい

おはようございます。
今年のコンバージョン合計が去年を超えました。このペースでいけば年率20%は超えそうです。やはり去年手掛けた複数のリニューアルが効いています。集客したデータを分析しサイトの課題と強みを理解したうえでのリニューアルです。アクセスデータに裏打ちされたサイト設計。基本を忠実に守ることがやはり大切。そこには驚くような手法はありません。

アクセスログを分析したリニューアルをするだけでいい


Webページは資産という意識を持つ

今のWebサイトで集客に貢献しているページはどこか?コンバージョンに貢献しているページはどこか?数値で把握することが大切。失敗したサイトリニューアルの多くは貢献しているWeb資産を把握せず捨ててしまうことが原因です。といっても本人にはそんなつもりはありません。同じコンテンツを残していることが多いのです。しかし、ディレクトリー構造が変わってしまい、アドレスが変わってしまう。さらに適切なリダイレクト設定を忘れているということが大半。そのため貴重なブックマークが使えなくなったり、検索エンジンの評価が高かったページからの流入がなくなるケースが後を絶ちません。

Webサイトの品質はデザインだけじゃない

サイト制作のプロならだれでも知っていること。でも、厳しいコストダウン要請や納期対応でクライアントが見落としがちな本来必要不可欠な作業が省略されがちなのです。そして、分かりやすい表面的なデザインばかりに意識が集まりがち。アクセスデータを重視しないクライアントが多いこともそうした風潮に拍車をかけているように思えてなりません。そもそもクライアントからのリクエストにサイトタイトル、ページタイトル、hタグ、ディレクトリー構造、リダイレクト設定、アクセス解析などツールの設定に関するものはほとんどないのが実情。だからリニューアルのたびに作っては壊すことが繰り返されがちなんでしょう。

数年に一度の大きな投資を無駄にしない

こんな状況だから過去のアクセスログを分析し、サイト設計に活用したリニューアルをするだけで成果が出ているのだと思います。マイナスを防ぎその上に新しいコンテンツを加えるのだから失敗はありません。でも周りを見渡すと同じところで足踏みしているWebサイトが本当に多いのです。中小・中堅の生産財メーカーのWebマーケティングを専門にして10年。いまだにこの状況は変わっていません。一人でコンサルティングできるクライアントは本当に少ないのです。自分が立ち会う案件だけはデータに裏打ちされたサイト設計を行ったうえでリニューアルしていきます。しかし、それでは追いつかないのです。自分が立ち会わなくとも過去を振り返りデータを分析してリニューアルに臨む企業が増えて欲しい。Webサイトは小さな町工場にとっては数年に一度の大きな投資。それをデータも使わずに感覚だけで、デザインと価格だけで判断しないで欲しいと切に思います。

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