規格品でなければ無料見積りは本来あり得ない | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2018年1月24日水曜日

規格品でなければ無料見積りは本来あり得ない

おはようございます。
雪でウォーキングをお休みしてブログの予約投稿をしています。一日ずらしてウォーキングするためです。インドアの予定は何とでもなりますが、自然相手のことはそうはいきません。こういうことをきっかけに三日坊主になりがちなので少し工夫してみました。

規格品でなければ無料見積りは本来あり得ない

仕様が先、見積もりは後

2018年も始まったばかりなのにサイト制作の相談が予想以上に増えています。それだけ生産財業界でもWebサイトが外せないものになってきた証拠。しかし、問題も多くあります。一番の多いのは仕様を決められないWeb担当者が多いこと。上司からリニューアルしろと指示され、どうしてよいかわからずに相談いただくことが多いのです。経験もないので無理もありません。引継ぎがなされることもなく、Webサイトを作った業者とコンタクトが取れなくて困っているケースがほとんど。仕様を決めずに進めたせいでタダ働きに近くなり逃げ出したのかもしれません。それでも困っての相談だから何とか対応してあげたいのですが、仕様が決まっておらずWebサイトの目的と目標、そしてターゲットとメッセージもなければ企画もつくれません。だから仕様も作れず見積もりもできません。付き合いの長い顧客ならなんとかなりますが、一元様だとやはり無理があります。それでなくても見積りをつくるには労力がかかるのです。タダではできません。コンサルティング業務に引けを取らないくらい工数がかかるのです。だから紹介やご指名できた案件でなければ見積り依頼はお断りしています。コンペの場合はいうまでもありません。仕様が作れないならひな型から自分に合ったものを探す方がいいのかもしれません。テンプレートなのでオリジナリティーは出しずらいけど印象は素材次第である程度変えることはできるもの。Webサイトもテンプレートでリーズナブルにそして短納期で提供するのもアリだと思います。というよりも、そういったケースの方が実際多くなっています。CMSがその典型。色んなテンプレートを比較してそこから選べばいいのです。オリジナルのものは自分で仕様を決めれるようになってからでも遅くありません。

リニューアル費よりも運営費

Webサイトで一番大切なのは公開することではなく、運営すること。テンプレートかオリジナルかということよりも公開後の更新や宣伝のほうが大切。そのための予算配分や計画が不可欠。リニューアルはゴールでなくスタートです。ツールやシステムを導入するよりも大切なこと、それは自社のサービスや商品、そしてユーザーが求める情報を発信し続けること。その反応を分析し情報が情報を呼び込む流れをつくり、社内にフィードバックし、コンテンツだけでなくより良いサービス・商品づくりに生かすこと。これらのことはツールではなくWebマスターの仕事。そのサポートをするのが外部パートナーである制作会社や広告会社の役目です。やはり人が大切。人は最もコストのかかること。アウトソーシングでも内製化でも変わりありません。Webサイトに何人の人をかけるのか?それとも信頼できるパートナーにアウトソーシングするのか?どちらにしても運営コストはかかります。ツールや商品にしかコストをかけないクライアントからは優秀なパートナーは逃げていくもの。そして、リニューアル費用しか考えないサイト運営は行き詰まります。リニューアル費用はだけでなく公開後の運営コストを確保するサイトは成長する可能性が高くなります。サイト運営に失敗はつきもの。失敗のないまま成功するなんてほぼありません。失敗を糧にして徐々に良くなっていくことの方が多いのです。だから、PDCAが回せるようにイニシャルコストよりもランディングコストを確保することが大切。それは優秀なWebマスターや外部パートナーをキープするために必要なコストでもあります。一元様からリニューアルの相談があったときはそうしたことをお伝えしようと考えています。

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