生産財マーケティングに求められる時間感覚 | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2018年2月14日水曜日

生産財マーケティングに求められる時間感覚

おはようございます。
今年から週3日の更新にしたこのブログ。本当にしんどい。毎日のほうがずいぶん楽でした。でも、今年はブログ更新の時間を削って体作りに励むと決めたのでこのまま頑張ります。楽なことにはすぐ慣れてしまうんですね。たまの更新のほうが面倒に感じるから不思議です。

生産財マーケティングに求められる時間感覚


すぐに結果を求めない

本来ならば月曜日が祝日なら週2日の更新でいいのだから楽なはず。でも楽に慣れちゃうとそうは感じないんですね。毎日ならそんなこと感じる余裕すらない。ただひたすら毎日書くだけ。それが不思議とつらくもなんともない。そうしたことを強く実感できたことが良かったことのひとつです。でも、それ以上に体を大切にすることを選んだのです。だから、大切にその時間を使おうと思います。そんな中インフルエンザに罹ったので1週間以上もウォーキングを休みました。そして昨日から再開。朝5時から1時間のウォーキング。寒いけど気持ちがいいんです。そして、大切にしていることがもう一つ。それはすぐに見返りを求めないこと。少し歩いたくらいですぐに結果を求めない。毎日の体重増減に一喜一憂しないこと。

時間のかかる生産財マーケティング

それは生産財のWebマーケティングにもつながります。新しい試みの結果を1か月程度の短い期間で求めない。月々のアクセスやコンバージョンの増減に一喜一憂しないことです。さらに、そんな短いスパンで数字の変化を逐次クライアントに報告するのは百害あって一利なし。報告すればクライアントは数字の変化を気にするようになります。そして、その原因が気になり、ああでもないこうでもないと迷い始める。そうしてあっちへ行ったりこっちへ行ったり腰が定まらなくなりがち。だから1か月のアクセスが1万にも満たないWebサイトのたった一つの施策。さらに小さな数字のコンバージョンの増減に理由を求めることが有意義には思えないのです。それでなくとも検討が長期間にわたり複数の関係者の合意で進むことが多い生産財です。1か月そこらのコンバージョンの増減にいちいちそれらしい理由を探すことに意味はない。統計上の誤差や景気変動の影響、そして施策の効果が出るまでのタイムラグだって考慮しなければなりません。きちんと統計的に信頼性のある数字にするには長期間のデータで見る必要があります。

小さな視点で得られるのは不安と妄想

小さなスパンの分析で得られる改善案は得てして小さく、さらに信頼性の欠けるデータ量での判断になりがちなのです。仮説というよりも不安と妄想に近いと考えています。骨太の方針を立ててどっしり構える。目先の数字の増減にまどわされない。クライアントが結果に一喜一憂するのは理解できるけどコンサルティングする側はそうではならない。そんなことを考えながら昨日の早朝は歩いていました。ビジネスデータは1か月単位で結果をまとめることが多いのでピンと来ないかもしれませんね。週次報告ならどうでしょう。日次報告ならどうでしょう。それとも1時間ごとに営業成績を分析しているとしたら・・・やっぱり意味のある分析なんて困難だと思います。生産財マーケティングはそれよりももっとゆったりとした時間軸で動かすのがコツです。ましてや生産財の中でも1,000万円を超えるような設備だと四半期単位ですら短すぎる。プロセスオートメーションに使われる設備だったら5年、10年のスパンでものを考える必要だってあるのです。そんな時間感覚が求められる生産財。1か月の10に満たないコンバージョンの増減に一喜一憂していい仕事ができることはありません。それが15件に増えたところでたまたまかもしれませんし、5件に減ったところでWeb以外の要因のほうが影響度が大きいと考えてもおかしくありません。統計的に信頼できるデータ量を確保するまで軽々しく結論を出さないことが成功の秘訣でもある。そう思っています。月次レポートで一喜一憂していたら赤信号かも。少しでも思い当たる節があったらどっしり構え軽々に動かないのが大切ですね。

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