直帰率と滞在時間に変化がないのにコンバージョンがアップする | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2018年2月28日水曜日

直帰率と滞在時間に変化がないのにコンバージョンがアップする

おはようございます。
昨年リニューアルした複数のWebサイトで面白い変化が起きています。直帰率や滞在時間がほとんど変わらない(サイトによっては滞在時間がやや短くなることも)・・・予想外の結果になったのです。



複雑になりがちなサイトをシンプルに

同じ傾向が出たリニューアルは3件。共通点は長年の更新で複雑になったサイトをシンプルにしたことです。コンテンツを精査して分かりやすくリライトしたり、似たような内容のものが点在していたのをまとめ直したり、要するに情報の整理整頓を徹底したのです。ゴールから逆算しムダな導線をなくしすっきりとシンプルな構成にする。更新するうちにどんどん複雑になりがちなサイトを原点に立ち返りスリムにしたリニューアル。Webマーケティングに取り組み時間が経つと有りがちな問題を解決したのです。そうした改善をした3サイトがすべて同じような傾向の変化を見せたのです。直帰率と滞在時間にほとんど変化がないのにコンバージョンだけが増加する現象です。セッションはひとつだけ例外で10%増えていますが、残り2つには変化はありません。コンバージョンの増加は最も大きなサイトで107.7%アップ。残り2サイトも21.1%アップと15.8%アップです(対前年比)。したことは複雑になったサイトをシンプルにしただけ。

ユーザーが見たいのは必要な情報だけ

ユーザーが探したい情報をわかりやすくすることを重視し回遊性を高めるためのテクニックは使いませんでした。自分の性格がそうなんです。不要なものを見せられるのがすごく嫌い。だからユーザーにもそうしたことをしたくない。だからシンプルな構成になることが多いように思います。Webサイトを長時間見る人は少数派なんです。大多数のユーザーは直感的に情報を探し見つからなければ他をあたる。不必要な情報を押し付けられたくないんです。ユーザーにとって良いこと、それは必要な情報をみつけ問題を解決すること。短時間で解決できればそれがベスト。その解決策が結果としてコンバージョンだったりするだけのこと。そうしたことを今回の経験で確認することができました。

Webデザインより大切なこと

そして本当に重要なことはWebサイトに掲載している製品やサービスをより良くしていくこと。大きな意味でのデザイン。ユーザーのニーズや課題を観察し、より良い解決策をデザインする。それが結果として製品やサービスになる。ビジネス全体での大きなデザインが先にあるべき。Webサイトはビジネスを映す鏡。Webサイトの反応から製品やサービスの改善ヒントを見つけることがより大きな成果につながるのだと思います。

今回紹介したリニューアル案件に関係する投稿をリンクしておきます。

ページの多いWebサイトはコンテンツの整理整頓が大切
アクセス解析を利用したリニューアルをするだけでいい
広義のデザイン力を身につける

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