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きれいな資料が正解とは限らない

おはようございます。
仕事とプライベートどちらもイベントが続きそうです。こういう時こそ注意が必要。段取りをしっかりして丁寧にひとつづつ進めていこうと思います。最近、自分の説明が丁寧じゃないなあと反省することがあったのです。それは資料作りのアドバイスが雑だということ。



目的によって資料作りの正解は違う

普段何気なく提出しているレポートの数々。意識せずに使い分けています。例えばプレゼン用だったらできる限り文字数を減らす。文字が多いと資料を読むために下を向く人が増え肝心のプレゼンに集中してもらえないからです。あくまでも資料はプレゼンの補助に徹するわけです。そして稟議が必要なクライアントには社内回覧を意識し説明せずとも読めばわかる資料を目指します。反対意見を想定しその対策も打っておきます。また、ワンマン経営者が相手なら結論を手短にが原則(相手の性格に応じアレンジは必要ですが)。基本的には厚い資料は敬遠されます。資料は1枚で十分。費用と効果が一目でわかればいいのです。またヒアリング用の資料は手書きがお気に入り。相手の意見・考えを引き出すのに都合がいいのです。またちゃぶ台返しを防ぐには議事録を引用する資料も有効です。だからデザインもプレゼンもすべて用途や狙いによって違うものになります。それらを無意識のうちに使い分けていたのです。これを他人に伝えることが難しいと痛感しています。手書きのデザインが正解の時もあるし、箇条書きで十分な時もあるし、場合によってはメモが正解の時だってあるのです。当然デザインにこだわるべき時もある。構成もその資料の役目や狙いによって最適解は変わる。そんな説明をもっと丁寧にすべきだと感じるようになりました。丁寧に説明しないと「あんなにデザインにこだわれって言っていたのに、自分は手書きじゃん???」こういう風に思われているかもしれません。


資料作りも「誰に」「何を」伝えたいのかが大切

要するに資料作りも大切なことは一緒。まずは目的・目標を明確にすること。そして「誰に」「何を」伝えたいのか?がスタート。それに応じてデザインも構成も全く異なります。それから大切な視点はもう一つ。依頼されて作る資料か?自分の意思で作る資料かということ。自分発信の資料は比較的簡単。自分の伝えたいメッセージを明確にし相手の性格や会社内でのポジションを理解したうえで表現方法を検討すればいいのです。しかし、依頼されて作る資料は工夫が必要。依頼した人が最終的な読み手でないこともあるからです。真のターゲットが抱える問題や課題は何なのか?真意を深読みしなければいいものは作れません。そして資料を依頼した人のメリットは何か?そこまで配慮できていればベスト。リクエストに応えたつもりでも相手の真意がつかめてなければ評価されることはありません。

レポート提出はゴールでなくスタート

アクセス解析レポートも同じです。定期レポート、現状分析レポート、結果検証レポート、原因把握レポートなど。そのレポートの目的は何か「誰」に「何を」伝えたいのか明確にすることが先決。それらの狙いに応じて強調したいデータをあえて空欄にして相手にメモさせる・・・そんな使い方をすることだってあるのです。また提出する場所や集める人数メンバー選定も大切。こうした配慮なしに資料を作っても行動につながるレポートは作れません。

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欠点をあげつらうことなく、臭いものに蓋することなく

おはようございます。 自社サイトって意外と見ていない人が多いもの。日ごろ仕事をしていて感じることです。だから、不具合や古い情報を垂れ流しのままにしているサイトがなくならないのかもしれません。 ユーザー目線は難しい だから、自社サイトをじっくり見れば問題に気がつき成果が上がる・・・そんなこともありません。どうしても主観的なチェックになりがちで問題を見逃すことがでてくるもの。そして問題をみつけても改善方法がわからない・・・。問題が多すぎてどこから手を付けるべきかわからない・・・。そういう時に声がかかることが多いように思います。よく”ユーザー目線で見ることが大切”といわれていますが、これがなかなか難しい。だから、お声がかかったときはクライアントの代わりにチェックするのが自分の役割だと思っています。ユーザーになりきるなんてできないのです。思い入れのある製品・技術、そして改善活動の積み重ね・・・多くの経験と苦労が客観視することを邪魔します。それができるならWebサイトでも成果は出せるはず。というよりもユーザー目線になれるなら製品開発も営業も大抵うまくいく。分かっているけどできないことの典型なのです。だからクライアントに「ユーザー目線で自社サイトを見なきゃダメ。」とは言いません。私にできることはユーザー目線は難しいけど、事情を知らない第三者として素直にサイトを見ることです。 感じたことをそのままお伝えしない 自社サイトをユーザー目線で客観的に見ることが難しいから第三者の意見が求められるのです。大人の事情を知らない・気にしない。それもユーザー目線に近づくための必要条件のひとつ。製品に対する思い入れや愛情もユーザー目線には不要です。固定観念や思い入れは邪魔になるだけ。見たまま、感じたまま、そして、アクセスデータから客観的な事実を抽出する。でも、感じたことをそのままお伝えすることはしないんです。感じたこと・気がついたことを忘れないように整理しながらどう伝えたら改善行動につながりやすいのか?また、悪い指摘ばかりして、感情的な拒絶をされ建設的な話ができなくならないように細心の注意をしています。 長所を見つけ伸ばしていく 基本的には悪い指摘だけで終わらせない。クライアントの良さが伝わる具体的な改善案を合わせてお伝えする。そして、悪い面だけなくクライアントが気...

必要な人に必要な情報を必要なタイミングで届ける

おはようございます。 生産財業界では検討から採用までに時間がかかることが多いため、思わぬタイミングで案件が重なることがしばしばあります。いい時も悪い時も種をまき続けるからこそ、ブレークする時が生まれるのだと思います。2012年、2013年にご提案していた案件が立て続けに動き出しています。景気回復しているのか、たまたまなのか?分かりませんが動き続けている結果だと思います。今日は情報の5Sについて考えます。 シンプルだが奥深い情報の5S 職場環境の改善に不可欠な5S活動。製造業では知らない人がいないほど有名なスローガンです。【整理】【整頓】【清掃】【清潔】【しつけ】とてもシンプルですが奥深いものでいくら努力しても完成ということはありません。マーケティング活動にも5S活動は【情報の5S活動】として応用できます。 情報の5S活動 整理・・・「いる情報」と「いらない情報」を分け「いらない情報」は捨てる 整頓・・・「必要な情報」を「必要な人」に「必要なタイミング」で渡す 清掃・・・わかりやすく情報をまとめる。日常的に情報を更新する 清潔・・・整理・整頓・清掃の状態を維持する しつけ・・・整理・整頓・清掃についてのルールを守らせる 情報の5S活動もシンプルですが、実践を続け改善を続け理想に近づけても完成ということがない奥深いものです。5Sのなかでも特に「必要な人に必要な情報を必要なタイミングで届ける。」情報の整頓はマーケティング活動のキモです。しかし、実際には多くのお客様、名刺交換したことのある人、協力会社の人、商談中の人・・・・・・様々な人に適切な情報を必要なタイミングに届けるのは大変なことです。完璧にそれをこなすことは困難です。すこしでも理想に近づけるためにデータベースとWebサイトは役立ちます。 情報の5Sを後押しする道具 徹底することが難しい情報の5S。なかでも情報の整頓はマーケティングに欠かせない要点です。必要な人に必要な情報を必要なタイミングで伝える。それだけのことを徹底するには道具が必要です。そのために欠かせない道具はデータベースとWebサイトです。 データベース Push型のメディアを使っての情報提供には顧客データベースが欠かせません。嫌がる人にメールやFAXを送り続けることは論外です。そして、同じ内容のメール...

TOCのダイスゲームを体験してきました

おはようございます。 朝起きたらWiFiがつながらず復旧に1時間近く時間がかかってしまいました。ネットにつながらないので原因を調べられませんでした。ネットに頼り切るとこういう時不便ですね。今日は時間もないのでサクッとまとめます。昨日はTOCとMQ会計を学びました。ダイスゲームを通してボトルネックを無くすことの大切さや各工程の最適化の合計が必ずしも全体最適につながらないことを体感させていただけました。 TOCのダイスゲームとは 「ザ・ゴール」で有名になったTOC理論を楽しみながら体感できるゲームです。ザ・ゴールのなかでは少年たちが順番にサイコロを振ってマッチ棒を移動させていたゲームです。それぞれがサイコロを振り出た目の数だけとなりからマッチ棒を移動させます。そして最後まで行ったら完成です。参加者をそれぞれ工場の各工程に見立てて、仕掛在庫やリードタイム、納期、欠品など工場内の流れを体感する優れたゲームです。 TOCは理論より実践 昨日、個人的にすごく面白く感じたのは、ゲームにのめり込むと1つの指標に気を取られかえって全体最適を忘れてしまう場面があることです。欠品ばかりに気を取られると注文が少ないことを喜んだり、逆に欠品を出さないことばかりに気を取られると仕掛在庫が膨らんでしまったり、上手くいかないのです。参加者の多くはザ・ゴールを読んでいた優れた人ばかりでしたが、それでもボトルネックを集中的にテコ入れし、それ以外の工程はボトルネックの能力以上に生産しないという原則を守るのは難しいと感じました。だからこそ何度も学びスキルアップさせる必要があるのだと思います。 いくらで作って、いくらで売るか またゲームを通してもう一つ感じたことがありました。それは自分が受け持った工程だけでなく前後の工程や工場全体のことに興味を持つのにこのゲームが役立つということです。もっというと製造の人間だけでなく営業や経理など他部門の人と一緒にゲームに参加すると立場を超えた視点での協力の手助けになると思います。本来、商売はいくらで作っていくらで売るか?その両方を考え最適化する必要があります。ユーザーが喜んで買って頂ける最も高い値段。それが最高の値決めです。そのうえで工場はコストダウンや在庫削減、納期遵守に全力を挙げています。しかし、営業が売上アップを目指し値引いて売って...