おはようございます。
顧客との接点を増やすというのはマーケティングでは基本的な考え方で、知っている人が多いと思います。でもそれだけじゃ弱いと思うのです。
一般的には対面営業に加え、チャットやメール、電話やFAX、Webサイト、SNS、展示会、メールマガジン、代理店、テレビ、ラジオなどチャネルを増やすことをイメージする人が多いと思います。顧客接点とは要するに顧客と接する手段のすべてです。そして、BtoBでは人という顧客接点も個人対個人よりも組織対組織のほうが顧客接点が多く安定した取引につながりやすいです。ここまではよく言われていることですが、タッチポイントを増やすだけでは不十分だと思います。忘れてはならないのはテーマや話題など内容での接点の幅と質。
例えば、対面営業の場合は会話の中身が大事。話題は大きく分けると仕事の話題とそれ以外の話題。仕事の話題は商品に関するもの、その周辺情報だけではなく市場動向など話題が豊富なほうがより顧客接点を多く持ちやすくなります。そして、仕事以外の情報も役立ちます。共通の趣味が同じだったり、出身校が同じだとそれだけで接点が一つ増え、思い出してもらえる可能性が増える。予算が決まっていないけど・・・ビジネスの課題を解決するために相談したいとき、声をかけやすい間柄になるためには個人対個人での接点の多さと深さが決め手となります。真っ先に思い出す人、会って楽しい人、声をかけやすい人、信頼できる人、魅力的な人、そうした人に相談してしまう顧客が多いのではないでしょうか。接点を増やすことだけでなく質を追求する。毎回商品の話ばかりだと飽きられます。それよりも共通の話題が豊富な営業が有利なのは当たり前のことではないでしょうか。話題の幅を広げることが営業にとっては大切なことだと思います。
対面営業だけでなく、それぞれの顧客接点で適切なタイミングで適切なメッセージを届けることが大事。どんな手段で伝えるか?だけでなく、何を伝えるか?も忘れないで欲しいと思います。
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