おはようございます。
今日は生産財購入の選定基準について考察します。生産財業界では熱心に品質や生産性の向上、そしてコストダウンに取り組んでいます。ユーザー側も慎重に品質や価格を検討し選定を進めていることも事実です。しかし、ユーザーの選定基準は「品質」と「価格」だけではなく総合的な判断をしていることを忘れてはなりません。
品質や価格以外の重要な選定基準
1. 信頼性・耐久性
- 長期間安定して使えるか(故障しにくいか)
- メンテナンスの頻度や寿命
2. アフターサービス・サポート
- メーカーや代理店の保守・修理対応のスピード
- 予備部品の供給体制
- 操作トレーニングや技術支援の有無
3. 納期
- 必要なタイミングで入手できるか
- カスタマイズ品の納期対応
4. 拡張性・互換性
- 既存設備やシステムとの適合性
- 将来的なアップグレード対応
5. 運用コスト(TCO)
- ランニングコスト(電力消費、消耗品、メンテナンス費用)
- 省エネ性能や生産効率の向上
6. 安全性・環境対応
- 労働安全規制や環境基準(ISO14001、RoHS、REACHなど)への適合
- CO₂削減や省エネ性能
7. 技術革新・競争優位性
- 最新技術(IoT、AIなど)の導入
- 業界内での競争力向上
8. ブランド・メーカーの信頼性
- 過去の実績や評判
- 他社の導入事例
選定基準の優先順位は業界や用途によって異なりますが、ユーザーはこれらをバランスよく考慮していることを理解し生産財メーカーは営業や販売促進をはじめとしたマーケティング活動に取り組む必要があります。