中の人だけで考えない | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2018年9月10日月曜日

中の人だけで考えない

おはようございます。
忙しさが山を越えました。飛び込みの依頼が来る前に、社内の仕事を一気に進めようと思います。


いたずらに否定も美化もしない

その手始めに過去のデータを見ています。そうすることで目標とのギャップを正確に測り直します。「手慣れた社内のことだから簡単だろう。」そう思っていましたが、これがなかなか難しいのです。どうしても主観が入り込み素直にデータを見ることができないのです。その時々の苦労を知っているから、客観視しずらい。不都合なデータがあるとそれらしい理由が山ほど思い浮かぶ・・・そうかと思えば大事なポイントを忘れていたりもする・・・当時の課題を思い出し、今を見ると新しい側面が見えてきます。その作業をしなければ偏った見方になるかもしれません。市場環境が変わり、商品・サービスを変え、営業手法を変えてきているのです。当時とは環境も課題も違います。そうしたことを思い出したうえで今を見つめ、今後のために変化していく。過去をいたずらに否定することも、美化することもマイナスにしかなりません。そうした姿勢で過去のデータに当たっています。普段はこんなことを意識する必要はありません。第三者として冷静にデータに向き合うだけ。今回は違います。どうしても主観が入り込みます。だから、少しでも客観的になれるよう注意しながら作業を進めています。そして、良い面を拾い上げ再生産することを心がけています。

真剣なほど客観視が難しくなる

取り組み始めたばかりですが、社内の仕事は新しい気付きを与えてくれそうです。自分一人の仕事でも客観的にデータと向き合うことは難しいのですが、身近な複数の人と進めている社内の仕事のデータを見るのはさらに難しい。それぞれの立場と役割があり、熱い気持ちで向き合っているほど客観視が難しくなる。そんなことを感じています。それと同時に「だから、外部のコンサルティングが存在できるんだな」と改めて感じることができました。自分のことを客観視することはできないから外部の人の目が必要になる時がある。内製化もいいけどそれ一辺倒だと外部と断絶されるリスクが高まります。中の人でもなくユーザーでもないマーケティングコンサルタントの役割はなんでしょうか。それは中の人とユーザーの間に立ってそれぞれの声を拾い上げ通訳をすること。中の人になることでもなければ、ユーザーになりきることでもない。クライアントとユーザーの間を取り持つことが自分の仕事なんだと改めて感じるきっかけになりました。

この記事もおすすめ
サイトリニューアルのセカンドオピニオン
生産財メーカーにマーケティングが不在なわけ
欠点をあげつらうことなく、臭いものに蓋することなく

このブログを検索

このエントリーをはてなブックマークに追加