サイト運営に熱心だとライバルサイトに似てくる? | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2018年6月20日水曜日

サイト運営に熱心だとライバルサイトに似てくる?

おはようございます。
250社近くのサイト診断を行っていますが、サイト運営に力を入れる業界では徐々にどこのサイトも似てくることが多いような気がしています。お互い意識して良い点を取り入れるからでしょう。しかし、取り入れ方には問題もあります。



せいぜい二番煎じ

表面的に真似しているものが多いのです。それではいい引き立て役になるだけ・・・。肝心のコンテンツに大きな差が開くばかりです。同業者を研究するのは悪いことではありません。しかし、同業者を観察するのは自社を見つめ直すため。比較することで見えてくるものがあるからです。他社を表面的に真似するだけでは選ばれる理由は作れません。せいぜい二番煎じ。価格競争に巻き込まれるだけでなく、かえって選ばれることも少なくなるのです。一番得するのは業界NO.1企業。どこも似たようなサイトなら知名度と実績があるNO.1を選んだほうが無難。例外的に真似をしていいのは圧倒的なコスト構造を作り上げた企業です(真似することで高コスト体質にならないような注意が必要ですが・・・)。価格競争に持ち込みさえすれば有利に戦える。でも真似できないコスト構造を維持し続ける戦略がなければ自滅につながる危険な道です。

本業の差別化が先

2番手以降はトップメーカーのできないこと、やりたくないことで、自社の得意なことに焦点を絞ることが定石。言い古された基本ですが、実践できているサイトは少ないように思います。結局はWebサイトの出来不出来は本業に左右されるのです。差別化もでき選ばれる理由が常に磨かれているかどうかで決まるのです。だから今取り組んでいるWeb診断はビジネスモデル診断のようなものになりがちです。そして、Web制作をするときもビジネスモデルのブラッシュアップを意識した提案が多くなります。気づいていなかった自社の良さに焦点を当てた提案です。そして、競合調査でその良さが簡単に真似されないものかどうかを確認しているのです。だから、表面的に真似をしたようなサイトは好きになれません。それはズルいし、意味がないから。やはり自社理解って本当に難しいし大切なこと。そのための競合分析であり顧客理解だと感じています。

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