ゆっくりと大きくPDCAをまわす訳 | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2018年6月15日金曜日

ゆっくりと大きくPDCAをまわす訳

おはようございます。
ゆっくりと大きくPDCAをまわす。生産財のWebマーケティングのコツは意外なところにあります。通常はその反対で小さく素早く何度もPDCAを回すことが推奨されがちですが、鵜呑みにしてしまうと現場が混乱と疲弊で参ってしまうことがあります。信頼できるデータ量に達しないままに結論を出すことで空回りすることが本当に多いのです。



高速でまわせるほどアクセスが多くない

素早く小さく回しているつもりがデータを分断し状況を複雑にしがち。やればやるほど縺れてしまうのです。そうしてどんどん視野が狭くなる。リスティングに取り組み何年も経つのにいまだにキーワードの調整や入札作業に時間を費やしているとしたら・・・。忙しい本業の合間に時間を割いているなら、なおさらです。高速PDCAは上級者の手法。なおかつ大量のデータを短期間で集めることのできる集客力の大きなサイトで有効な手法です。それでなくともBtoCに比べアクセスの小さなBtoB。そのなかでさらにニッチな生産財なのです。ゆっくりとデータを集めなければならないから、大きくインパクトのある改善にしないと労力に見合わない。たまにリスティングの日次レポートを売りにしている会社を見かける時がありますが、そんなサービスは雑務が増えてしまうマイナスのほうが大きいのです。毎日クリック状況を確認する暇があったらもっと大きな視点でWebマーケティングに取り組むほうがいいのです。

大きく回さないと価値が出せない

ゆっくりでないと検証できないことがほとんど。小さな改善だと日が暮れてしまうんです。かといって勘に頼るのではノウハウにならない。だから大きくPDCAを回わすようにしています。そのためにはじっくり待てる価値のある仮説が必要です。リスティングならば集客改善だけでなく、Web改善、そして営業改善、開発のヒントにつながる大きな視点でPDCAをまわすようにしています。それと同時にノウハウを横展開することでパフォーマンスを短時間で上げる工夫も欠かせません。再現性のあるノウハウでなければ意味がない。だから、丁寧にデータを溜めてじっくり検証しています。そして、業界を絞ることで複数のクライアントのデータに横ぐしを指して分析することで時間短縮を図っています。そうしたノウハウを利用していただくことで内製化ではできない価値を提供しなければ市場から退場を迫られます。それはどの業界でも同じこと。社内でできることは外注しないもの。したとしても安く買いたたかれます。プロならば圧倒的な品質かスピードかコストパフォーマンスを求められます。ゆっくりPDCAを回して価値のある仕事をするために様々な工夫を日々積み重ねています。最後は結果で判断されるのでシビアですが、やりがいを感じています。

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