クリック単価やクリック率の改善が仕事ですか? | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2018年8月3日金曜日

クリック単価やクリック率の改善が仕事ですか?

おはようございます。
クライアントの新しい事業戦略スタートに合わせリスティングの再設計を行いました。2年間で登録キーワードの検索ボリュームがずいぶん増えていました。ある領域でニーズが活性化している。小さな変化ですがそうしたことも見逃さずチャンスをものにして欲しいと思います。



リスティングの調整で終わらせない

時間とともに市場は変わる。市場が変われば検索キーワードの需要も変わるのです。ごく自然なこと。そうした変化に一喜一憂するのも、無関心なのもどちらも問題。毎日、リスティングの調整に追われるのも、放置するのもどちらも問題です。しかし、実際にはそうした両極端な姿勢のWeb担当者が多いように思います。毎日リスティングの調整に励むか、忙しくて流しっぱなしのどちらかになりがちなんです。私は、毎日調整に励むのも”やりっぱなし”だと考えています。微調整を繰り返し、掲載結果に一喜一憂する・・・。皮肉なことに一生懸命取り組めば組んだだけ、クリック単価が下がることやインプレッションが増えたこと、クリック率の改善、クリックに一喜一憂しがち。リスティングが仕事になるとそこからなかなか抜け出せなくなります。リスティングの価値をクリックに矮小化するのは大きな損失。

広告効果よりも大きな価値がある

リスティングの大きな価値はフィードバックが得られること(それは広告全般に言えることですが・・・)。Webサイトに情報をフィードバックし、より良く改善していくこと。その大切なヒントを見逃し、クリック単価やクリック率の改善に熱中する・・・そういう担当者が多いのです。そしてWebサイトの反応から本業業務、そして製品・サービスの改善ヒントを見つけさらに大きなフィードバックを行うこと。それは本来のWebマーケティング担当者の仕事。CV率を上げ直帰率を下げることも必要だけど、そればかりに気を取られるのは本当にもったいない。そうした改善活動によって得られら多くの情報を営業や製造・開発にフィードバックすれば、Web担当者の仕事は他部署にも理解され協力を得ることも容易になるのです。小さな改善も必要だけど、それらをより大きな改善につなげるシナリオを持ち実行することが大切です。巨大なサイトを運営しているインハウス担当者なら分かりますが、小さなサイトを運営する中小企業のWeb担当者はリスティングだけを仕事にするわけにはいきません。

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