自分の都合ばかりのWebサイト | 製造業のWebマーケティング | 宮本 栄治
2018年11月19日月曜日

自分の都合ばかりのWebサイト

おはようございます。
自社PRと検索エンジン対策に躍起になっていた発想をユーザー視点に変えるコンサルティング。付き合い始めはそれがほとんどです。自分のことは客観視できないから、事実をデータで示し考えてもらうきっかけを作る。そして、自社PRと検索エンジン対策が身勝手な視点だということにきづいてもらう。


じっくりと経過を見守る

これが本当に効果的。そして、一番時間がかかると感じています。良くなったと思って気を緩めるとすぐに元に戻るのです。あまり絞めつけ過ぎても良くないし、急激な変化は副作用も大きくリスクがあるので無理のないペースで進めるようにしています。診断すると本当に自分の都合ばかりのWebサイトが目につきます。それらをひとつづつ改善していく。そして、経過を見守り検証結果を共通する。生産財メーカーのWebサイトの場合ほとんどのケースで検証結果を共有するまでに半年くらいかかります。月間ユーザー数が3,000~5,000程度のWebサイトではそのくらい待たなければ信頼性のあるデータがたまらないことが多いのです。ましてや宣伝もしないWebサイトだと月間ユーザー数が1000以下のサイトも珍しくありません。だから、検証には時間がかかるのです。

手っ取り早い方法を使わない訳

鉄板のノウハウで検証せずとも結果は見えているのですが、それで改善をガンガン進めたら、クライアントにノウハウはたまらず、新しいテクニックを求めるだけになりがち。だから、はじめのうちは時間がかかるのを我慢して一緒に経過を見守るようにしています。他人の体験よりも自分の体験のほうが深い理解ができるからです。自社PRばかりではなくユーザーニーズに応えるコンテンツを用意することの効果を体感していただく。そして、そうした活動を積み重ね、少しづつクライアントの考え方が変わっていく。逆戻りしないから安心して次に進めるのです。はじめのうちはゆっくり丁寧に経過を見守る。その目的は自分都合からユーザー指向に体質改善することです。手っ取り早く結果を出すと手法にばかり注目が集まるからです。一度、身に染みて理解したことは強い。この土台を作ってからスピードアップしていきます。

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